商品詳細

大刀剣市 カタログ掲載品

鐔 寿翁斉 行年七十一才 石黒政美作

Tsuba [Ishiguro Masayoshi]
第55回重要刀装具
NBTHK Jyuyo Paper No.55
No. F00202
桐箱 畳紙

竪長さ : 7.65cm  横長さ : 7.2cm  耳の厚さ : 0.5cm

画題:

猛禽図
国: 武蔵国 (東京都・埼玉県・神奈川-東部)
時代: 江戸時代後期

鑑定書:

(公)日本美術刀剣保存協会
重要刀装具指定書
平成21年10月16日
銘: 寿翁斉 行年七十一才
石黒政美作
形状 : 縦丸形、鉄槌目地、高彫、金・銀・素銅象嵌、角耳小肉、小柄櫃孔

説明:

 石黒政美は、その現存する年紀作から安永3年に生まれ、通称を庄蔵といい、寿岳斎・寿霍斎また寿翁斎・寿翁などと号した。はじめ佐野直好の門に入り、のち石黒家の初代:政常に学び、双方の一字をとり好を美と換えて政美と名乗り、名実ともに石黒派の実力者として活躍し、多くの門人を育成した。作風は同派の嗜好に則し、花鳥を主題とした華麗な絵画的世界を高彫色絵で展開している。

 本作の表には岩上の鷹を、裏には松樹を配し、鉄を地がねに力強い高彫を披露した一作である。同派中の好画題であり、昂然たる鷹と孤高の松が存分に明示されており、画面には清澄な気高さが満ちている。加えて鷹に見る、渾身の肉彫にして精緻な鏨使いは流石であり、重厚な翼や鋭い眼光、嘴や鉤爪の力強さ等に同工ならではの秀逸な彫技が示されており、実に迫力ある作品に仕上がっている。

備考:

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