商品詳細

大刀剣市 カタログ掲載品

太刀 備前三郎国宗(古刀最上作)

Tachi [Bizensaburoh Kunimune]
第52回重要刀剣
NBTHK Jyuyo Paper No.52
No. F00210
(附) 金梨子地葵紋散鞘糸巻太刀拵
(附) 黒呂色塗鞘打刀拵
白鞘 金無垢太刀ハバキ

刃長 : 69.7cm (2尺3寸) 反り : 2.2cm (7分半)

元幅 : 2.7cm 先幅 : 1.75cm 元重 : 0.6cm 先重 : 0.45cm

登録証:

千葉県教育委員会
昭和32年07月28日
国: 備前国 (岡山県-南東部)
時代: 鎌倉時代中期 弘安頃 1278-1281年頃

鑑定書:

(公)日本美術刀剣保存協会
重要刀剣指定書
平成18年10月12日
銘: 国宗 (備前三郎)
形状 : 鎬造、庵棟、身幅尋常、元先の幅差つき、身幅に比して鎬幅狭く、重ね尋常、踏張りごころがあり、反り高く、腰反りつき、先へも反り加わり、中鋒つまる。
鍛 : 板目に杢交じり、肌立ち、地沸微塵につき、乱れ映り淡く立つ。
刃文 : 丁子・小丁字に互の目・角がかる刃など交わり、総じて焼幅広めに華やかに乱れ、物打上辺と表腰元は焼幅を狭めて穏やかとなり、足・葉繁く入り、匂勝ちに小沸つき、金筋・砂流しかかり、部分的に匂口がうるみごこととなる。
帽子 : 直ぐ調に小丸ごころ。
茎 : 磨上、先刃上がりごころの浅い栗尻、鑢目(旧)不明・(新)極く浅い勝手下がり、目釘孔三。
拵 : 金梨子地葵紋散鞘糸巻太刀拵(現代製) 総長 : 109.5cm
金具 : 葵紋図、赤銅槌目地、高彫、金色絵、無銘
鐔: 刳込葵木瓜形、赤銅槌目地、金色絵耳、無銘
高さ:7.9cm 幅:7.9cm 厚さ:0.5cm
柄 : 長さ:27.2cm
縁 : 高さ:4.0cm 幅:3.35cm
目貫 : 葵紋三双図、赤銅容彫、金色絵

拵 : 黒呂色塗鞘打刀拵 総長 : 95.4cm
鐔 : 木瓜形、赤銅磨地、片櫃孔、銀縄目覆輪、無銘
高さ:7.0cm 幅:6.1cm 厚さ:0.4cm
柄 : 白鮫着、紫糸平巻。長さ:21.0cm
縁頭 : 唐草に菊花図、赤銅魚子地、高彫、色絵、無銘
高さ:3.85cm 幅:2.25cm
目貫 : 龍図、赤銅容彫、金鍍金(鋳造)

説明:

 備前三郎国宗は、直宗系に属し、直宗の子:国真の三男であるところから、「備前三郎」と呼ばれ夙に有名である。後に鎌倉幕府の北条時頼に召されて、鎌倉に移住し、同国の福岡一文字派の助真や京の粟田口国綱等と共に、相州鍛冶の先駆者の一人となったとの古伝がある。作品は比較的に多く見られ、身幅の広い力強い太刀姿に、丁子主調の華やかな乱れを焼いたものもあれば、やや細身の優しい姿に、直刃調の穏やかな刃文を焼いた手もあり、その作域は広く、特に乱れ刃の作風のものには、古来「備前三郎の白染み」と称して、刃中に染みがあらわれるところが特色とされている。

 この太刀は、板目に杢が交じり、肌だった鍛えに地沸が微塵につき、乱れ映りが淡く立ち、刃文は丁子・小丁字に互の目・角がかる刃等が交じり、総じて焼幅広めに華やかに乱れ、足・葉繁く入り、匂勝ちに小沸がつき、金筋・砂流しがかかり、部分的にうるみごころとなるなどの作柄で、板目の肌立つ点や、上記の如く処々「備前三郎の白染み」と称される態が看て取れるなど、同工の特色が明瞭に窺われる。国宗の丁子主調の華やかな乱れ出来の一口で、優れた出来映えをあらわしている。

 金梨子地葵紋散鞘糸巻太刀拵と黒呂色塗鞘打刀拵の2つの拵が附帯し、作品の格調をより高らしめている。

備考:

古刀 最上作。

 

本阿弥光洲先生 最上研磨品

新規白鞘・ハバキ

詳細写真1
詳細写真2
詳細写真3
詳細写真4
詳細写真5
詳細写真6
詳細写真7
詳細写真8
詳細写真9
詳細写真10
詳細写真11
詳細写真12
詳細写真13
詳細写真14
詳細写真15
詳細写真16
詳細写真17
詳細写真18
詳細写真19
詳細写真20
詳細写真21