大刀剣市 カタログ掲載品 | |
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第58回重要刀剣 NBTHK Jyuyo Paper No.58 |
No.F00199 |
白鞘 金着二重ハバキ |
参 考 品 |
刃長 : 68.2cm (2尺2寸5分) 反り : 1.6cm (5分) 元幅 : 3.05cm 元重 : 0.4cm |
登録証 : 宮城県教育委員会 昭和40年10月14日 |
国 : 備前国 (岡山県-南東部) 時代 : 鎌倉時代中期 建長頃 1249-1255年頃 |
鑑定書 : (公)日本美術刀剣保存協会 重要刀剣指定書 平成24年10月10日 |
銘 : (無銘) 片山一文字 |
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形状 : 鍛 : 刃文 : 帽子 : 彫物 : 茎 : 鎬造、庵棟、身幅・重ね尋常に、反りつき、中鋒となる。 板目つみ、処々柾がかり、肌立ちごころに、地沸つき、地景入る。 小のたれ調に互の目・小互の目交じり、足入り、匂深く、小沸よくつき、金筋入り、砂流しかかる。 直ぐに小丸に返り、先掃きかける。 表裏に棒樋を掻き流す。 生ぶ、先栗尻、鑢目筋違、目釘孔一。 |
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説明 : 片山一文字派は、福岡一文字派の則房が、のち片山に移住し、爾来、この地で一派は繁栄した。従来、片山なる場所については、備中国とするのが通説であったが、近年、備前国福岡近在の片山ではないかとする説が唱えられ、今後の検討を促している。この派の見どころは、地がねが強く冴え、丁字乱れが福岡一文字派に比して幾分小模様となり、乱れが逆がかり、刃中の足が細かいところなどにある。 この薙刀直し刀は、地鉄は板目に木目を交え、総体に肌立ち、地沸微塵に厚くつき、地景頻りに入り、乱れ映りが現われ、刃文は大丁字乱れに尖り刃が交じり、焼に高低を見せて華やかとなり、処々飛焼かかり、足・葉入り総体に逆がかり、匂勝ちに小沸つき、金筋。砂流しかかるなど、地刃に片山一文字の特色がよく現れており、極めの首肯される処である。地沸が微塵に厚くつき、地景の夥しく入った強い鍛えには乱れ映りが鮮やかに立ち、刃文の丁子は焼に高低を見せて豊麗に乱れ、薙刀直しの豪壮な造り込みも特筆される。 |
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備考 : 上研磨済み、新規白鞘・ハバキ製作
指裏の切っ先に3カ所鍛え割れがあります。 |