商品詳細

大刀剣市 カタログ掲載品

刀 長曽祢興正 (新刀上々作)(最上大業物)

Katana [Nagasone Kotetsu Okimasa]
第60回重要刀剣
NBTHK Jyuyo Paper No.60
No. F00319
白鞘 本間薫山先生鞘書 金着二重鎺
鑑刀日々抄所載
18,000,000

刃長 : 71.2cm(尺寸分) 反り : 1.65cm(分) 

元幅 : 3.1cm 先幅 : 2.1cm 元重 : 0.75cm 先重 : 0.55cm 

登録証:

群馬県教育委員会
昭和28年12月4日
国: 武蔵国 (東京都・埼玉県・神奈川-東部)
時代: 江戸時代中期 延宝頃 1673-1681年

鑑定書:

(公)日本美術刀剣保存協会
重要刀剣指定書
平成26年10月16日
銘: 長曽祢興正
形状 : 鎬造、庵棟、身幅やや広く元先の幅差開き、反りやや深く中鋒。
鍛 : 板目に杢交じり、総体に肌立ち、地沸微塵に厚くつき、地景頻りに入る。
刃文 : 直ぐに焼き出し、その上は互の目が連れ、足・葉入り、匂深く沸厚くつき、金筋・砂流しかかり、匂口明るい。
帽子 : 直ぐに小丸ごころに掃きかける。
彫物 : (なし)
茎 : 生ぶ、先栗尻、鑢目勝手下がり、目釘孔一、指表目釘孔に一字かけ、以下鏨筋を中心として長銘がある。

説明:

長曽祢興正は、通説に、長曽祢虎徹の門に学び、後に養子となって虎徹の二代目を継承したと伝えている。経眼するもので最も遡る年紀は、寛文十三年であり、その最終は元禄三年である。技倆は師について上手であり、師虎徹の作品の中にもおそらく彼の代作が含まれていると考えられる。

この刀は地鉄は板目に杢目が交じり、総体に肌立ち、地沸微塵に厚くつき、刃文は直ぐに焼き出し、その上は互の目が連れて数珠刃状となり、随処に互の目の二つずつ連れたこの工特有の刃取りが現われるなど、興正の特色のよく現われたものである。地沸を厚く敷き地景を頻りに交えた強い鍛えがよく、刃文も明るい刃沸が厚くついて刃中も細かに働き、優れた出来映えである。

 


<鑑刀日々抄 続三 所載>

 

十一月四日 (昭和五四年1979)

○刀 銘 長曽祢興正

刃長二・三四尺、孔二ヶ。身幅尋常、切先わずかに延び、平肉つき、腰反り頃合。鍛概して小板目つんで立ち、表に中板目交じり、表裏に地景入り、表腰に目立つ。すみ肌ごころの地斑が主として表下半、その他にもあり、地沸総じてよくつく。鎬地細かな柾目と小板目交じる。

刃文は焼出しが中直刃であるが、上は焼深く珠に物打以上が著しく、腰開く互の目(小のたれとも言えよう)と小互の目交じり、匂を深く敷いてよく沸づき、足入り、砂流しかかり、表物打辺より上にはつれごころの島刃があり、腰にも二重刃がかった島刃ごころがある。帽子広直ぐ、
先尖りごころに深く返り、掃掛けかかり、鎬地と棟に湯走りが目立つ。

生ぶ茎長く、先細く刃上り栗尻、棟丸浅く、刃方角、鑢目ごく浅い勝手下り、個性のつよい長銘を表棟寄り鎬にかけて、軽太く打込み強く切っている。

この工の銘振が一律でないことは誰も知るところであろうが、この銘振も記憶では他に全く同様のものを見ない。しかし、総体から受ける感じは素直に興正の銘である。茎が日頃みる同作に比して長いが、少ないながらこのてのものは他にもあり、錆が浅いのは保存がよいためであろう。(柴田光男氏のために鞘書する。)

備考:

新刀上々作 最上大業物

 

本間薫山先生鞘書

「長曽弥興正 刃長二尺三寸四分 昭和五十四己未年秋 薫山識(花押)」

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