大刀剣市 カタログ掲載品
肥前初代忠吉

第33回重要刀剣 NBTHK Jyuyo Paper No.33

No.F00185

(附) 朱棕櫚塗鞘肥後打刀拵

白鞘  金着二重ハバキ

今村押形 所載

     参 考 品

刃長 : 69.0cm  (尺寸分) 反り : 1.1cm  (分)

元幅 : 3.0cm 先幅 : 2.4cm 元重 : 0.6cm 先重 : 0.5cm

登録証

福島県教育委員会

昭和45年07月15日

: 肥前国 (佐賀県・長崎県)

時代 : 江戸時代初期 慶長20年頃 1615年頃

鑑定書

(公)日本美術刀剣保存協会

重要刀剣鑑定書

昭和62年03月25日

肥前国忠吉

(金象嵌) 万治元年戌九月三日 二ツ胴截断 山野加右衛門尉永久(花押)

形状

刃文

 

帽子

鎬造、庵棟、身幅広く、元先の幅差少なく、反り浅く、中鋒のびる。

小板目肌つみ、地沸つき、地景細かによく入る。

直刃調浅くのたれて、小足・葉よく入り、小沸つき、処々荒めの沸交じり、刃縁ほつれ、金筋・砂流し細かにかかる。

僅かに乱れて丸く返り、先掃きかける。

生ぶ(僅かに区送り)、先栗尻、鑢目勝手下り、目釘孔三中一埋、佩表棟寄りに五字銘があり、裏は三行に山野加右衛門尉永久の金象嵌截断銘がある。

 

縁頭

 

目貫

小柄

 

馬針

 

朱棕櫚塗鞘肥後打刀拵 総長 : 95.6cm

左右大透図、丸形、鉄地、地透、無銘(平田)

高さ:8.1cm 幅:7.9cm 厚さ:0.3cm

黒鮫着、燻革摘柄巻。長さ:21.5cm

鉄地、金布目象嵌、無銘

高さ:4.0cm 幅:2.3cm

藻貝図、赤銅地容彫、金うっとり色絵、無銘(古後藤)

陰陽数字掛文六双図、山胴地、高彫、金銀素銅象嵌、裏哺金、無銘(古金工)

縦:10.6cm 横:1.85cm

亀図、鉄地、高彫、銀布目象嵌、無銘(三角)

縦:15.8cm 横:0.8cm

櫓に千鳥図、鉄地、金布目象嵌、無銘(三角)

説明

 初代忠吉は、橋本新左衛門と称し、肥前鍋島藩抱え工であり、慶長元年藩命により一門の宗長と共に京の埋忠明寿の門に学び、忠吉は鍛刀、宗長は彫技を学んだ。同三年帰国し、佐賀城下に住し、藩の庇護のもとに大いに繁栄した。元和10年、再度上洛して武蔵大掾を受領し、名を忠広と改めた。寛永9年8月に61歳で歿したといわれる。

 本刀は、身幅広く、元先の幅差少なく、反りの浅い、大鋒の体配で慶長新刀という時代色をよく示している。作風は直刃調に浅くのたれ刃を焼いて、足・葉が入り、小沸がよくつくなど初代忠吉の特色を示して出来がよい。年紀はないが銘振りから鑑て、おそくら慶長20年前後の作であろう。

備考

新刀 最上作。

最上大業物。

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