大刀剣市 カタログ掲載品
越中則重

第16回特別重要刀剣 NBTHK Tokubetsu Jyuyo No.16

No.F00140

白鞘  金無垢二重ハバキ

     参 考 品

刃長 : 68.3cm  (2尺2寸5分弱) 反り : 1.8cm  (6分)

元幅 : 2.9cm 先幅 : 2.3cm 元重 : 0.65cm 先重 : 0.5cm

登録証

大阪府教育委員会

昭和27年11月19日

: 越中国 (富山県)

時代 : 鎌倉時代末期 元亨頃 1321-1323年頃

鑑定書

(財)日本美術刀剣保存協会

特別重要刀剣指定書

平成12年04月28日

(無銘) 則重

形状

刃文

 

帽子

彫物

鎬造、庵棟、身幅やや広く、重ね厚め、反り浅めにつき、中鋒やや延びごころ。

板目に杢交じり、流れ、処々大肌あり、地沸厚くよくつき、地景頻りに入る。

焼幅広めに浅くのたれ、互の目交じり、足・葉繁く入り、匂深く、刃中厚く沸づき、荒めの沸を交え、打のけ・湯走り・喰違刃などかかり、金筋・砂流し目立って入る。

のたれ込み、先焼詰めごころに僅かに掃きかけかかる。

表裏に二筋樋を掻き通す。

大磨上、先刃上がり栗尻、鑢目勝手下がり、目釘孔一、無銘。

説明

 越中則重は越中国婦負郡呉服の住と伝え、「呉服郷」の呼称があり、『古今銘尽』など江戸期の刀剣書は正宗十哲の一人として挙げている。しかしながら現存する同工の太刀や短刀の形態に加え、制作年年紀に正和・元応等が見られることなどから、室町時代の刀剣書『喜阿弥本』に述べられている新藤五国光門下説の妥当性が高く、むしろ正宗とは相弟子とみるべきであろう。作風は行光・正宗に類似するが、鍛肌に特色があり、大板目が肌立ちて地景が太く頻りに入り、或いは渦巻き状を見せるなど、いわゆる「松皮肌」と称せられる同工独特の肌合を呈し、この点を古伝書では「鉄ごしらえの上手なり、はだは一体ならず」と評している。また彼には、安綱をはじめとする古伯耆物の作柄を参酌したと思われる風情のものがあり、古色があって、鍛えに北国物特有の黒味をおびたものが多い。

 この刀は、鍛えは板目に杢が交じり、地沸が厚くつき、地景が目立って入り、刃文は焼き幅広く、浅くのたれて互の目を交え、太めの沸足がよく入り、匂深く刃中厚く沸づいて、金筋・砂流し・湯走り等がさかんにかかり、働きが豊富で、限りない変化をみせているなど、相州伝上位の作風を顕著に表示しており、就中、地刃の文様が複雑多岐であることから、則重と鑑することが出来る。加えて地刃が健体であることも好ましい。なお本刀には、嘗て享保三年極月三日、本阿弥光忠代金千五百貫の折紙が附帯されていた。

備考

中古刀 最上作。

 

第16回特別重要刀剣指定品(第3回重要刀剣指定品)

重要刀剣指定時には、本阿弥光忠代金千五百貫の折紙が附帯されていましたが、現在は行方不明となっています。

越中則重1
越中則重2
越中則重4
越中則重5

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