商品詳細

刀 (無銘)長船基光 (古刀上作)(業物)

Katana [Bizen Osafune Motomitsu]
第7回重要刀剣
NBTHK Jyuyo Paper No.7
No. A00426
白鞘 金着二重鎺

刃長 : 71.5cm  (2尺3寸6分弱) 反り : 2.0cm  (6分強)

元幅 : 2.95cm 先幅 : 2.2cm 元重 : 0.7cm 先重 : 0.45cm

登録証:

東京都教育委員会
平成26年12月09日
国: 備前国 (岡山県-南東部)
時代: 南北朝時代 延文頃 1356-1360年頃

鑑定書:

(公)日本美術刀剣保存協会
重要刀剣指定書
昭和36年09月10日
銘: 無銘 伝(基光)
形状 : 鎬造、庵棟、大磨上反浅く、中鋒延びる。
鍛 : 板目、処々に大肌交じり、総体に地沸つき冴え、乱れ映り立つ。
刃文 : 互の目を主調として小乱、丁子交じり、匂い深く小沸つき、足よく入り砂流しかかり、物打ち上、表裏とも二重刃風の飛焼つらなる。
帽子 : 乱れ込み、先尖りごころに佩きかかる。
彫物 : (なし)
茎 : 大磨上、先栗尻、僅かに反つき、鑢目勝手下り、目釘孔三。

説明:

基光は南北朝期の備前長船派の刀工で、兼光の子、或は門下と伝え、左兵衛尉に任じられている。現存する年紀作は、康永から永和に及んでおり、基光の活躍期は明瞭である。作風は兼光風を踏襲しているが、互の目を主調として、様々な形の刃が交じるもの・互の目が整然と連れるものなどが多く見られ、作位の点からすれば、少しく兼光に譲るところがある。

大磨上無銘の刀で、地刃の出来優れ、兼光一門の作風を示して健全である。身幅広く、中鋒延び、反りの浅い刀姿は南北朝期の見どころであり、互の目を主調として小沸がつき砂流しかかり、帽子が乱れ込んで先が尖りごころとなる点も大切な見どころで、兼光から始まるところである。物打上が二重に飛び焼の連なっている点は、在銘兼光には殆ど見ないところである。

昭和を代表する蒐集家:渡辺国雄氏の旧蔵品となっている。

備考:

古刀上作

業物

指表:上部の鎬地から棟にかけて、二ヶ所に切り込みによる痕跡があります。

指裏:鎬地の上部や中程にわずかに鍛え割れがあります。v

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