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保存刀剣 NBTHK Hozon Paper |
No.A00303 |
(附) 黒呂色塗七五三刻鞘大小拵 白鞘 (大)金着一重祐乗鑢 (小)金着二重ハバキ |
売 約 済 |
(大) 刃長 : 63.4cm (2尺9分) 反り : 1.9cm (6分) 元幅 : 2.75cm 先幅 : 2.2cm 元重 : 0.6cm 先重 : 0.45cm (小) 刃長 : 55.2cm (1尺8寸3分) 反り : 1.6cm (5分) 元幅 : 2.7cm 先幅 : 2.1cm 元重 : 0.5cm 先重 : 0.4cm |
登録証 : 広島県教育委員会 平成14年05月15日 |
国 : 備前国 (岡山県-南東部) 時代 : 室町時代 |
鑑定書 : (公)日本美術刀剣保存協会 保存刀剣鑑定書 平成24年02月28日 |
銘 : (大) 則光 (長船) (小) (無銘) 長船康光 |
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形状 : 鍛 : 刃文 : 帽子 : 茎 : (大) 鎬造、庵棟、身幅尋常、重ねやや厚く、先反り浅くつき、平肉豊かにつき、鎬筋やや高く、鎬を盗み、中鋒となる、室町中期の打刀姿。 板目、杢交じり、地沸つき、地景入り、乱れ映り立つ。 中直刃、小足・葉入り、匂本位にわずかに小沸つき、匂口締まる。 直ぐ調にわずかにたるみ込み、尖り、先掃きかける。 磨上(約5.5cm)、先刃上がり栗尻、鑢目勝手下がり、目釘孔二。 |
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形状 :
鍛 : 刃文 :
帽子 : 茎 : (小) 鎬造、庵棟、身幅尋常、先反りつき、平肉豊につき、鎬筋やや高く、鎬を盗み、中鋒となる。 板目、杢交じり、精美にして、地沸つき、地景入り、乱れ映り立つ。 中直刃、下半はのたれごころを帯び、小互の目交じり、足入り、匂本位にわずかに小沸つく。 直ぐに小丸に返り、先掃きかける。 大磨上、先栗尻、鑢目筋違、目釘孔四。 |
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拵 : 鐔 :
柄 : 縁頭 :
目貫 : 小柄 : 黒呂色塗七五三刻鞘大小拵 総長 : (大) 95.2cm (小) 76.2cm 竪丸形、赤銅磨地、両櫃孔、無銘(献上) (大) 高さ:7.6cm 幅:7.3cm 厚さ:0.3cm (小) 高さ:7.3cm 幅:6.6cm 厚さ:0.3cm 白鮫着、黒糸柄巻。(大) 長さ:20.5cm (小) 長さ:15.4cm 太轡紋・大聖寺梅鉢紋、四分一石目地、高彫、無銘 (大) 高さ:3.9cm 幅:2.3cm (小) 高さ:3.8cm 幅:2.3cm (大) 獅子図、山銅地容彫 無銘(蝦夷) (小) 獅子図、金地容彫 三匹獅子図、赤銅魚子地、金据紋、裏含金 長さ:9.8cm 幅:1.5cm |
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説明 : 本作は、備前物の大小にて刀は長船祐光、脇指は無銘:長船康光に極められている。 刀は、二字銘:則光ながら、生ぶ孔の第二目釘孔をよく観察すると鏨であけられており、地刃の出来も優れていることや銘振りなどから、室町中期頃の五郎左衛門尉祐光と思量される。磨上は惜しまれるが地刃共に健全である。 脇指は、長船康光の極めで、地鉄が精美にして、乱れ映りが立ち、中直刃を焼いておるところが極めどころであろうか。 登録証が連番であり、附帯する黒呂色塗七五三刻鞘大小拵も生ぶ拵であることから、古くからから大小として伝わってものであろう。藩政時代は、現在よりも備前長船鍛冶の作は「備前物」として尊ばれ、このような素晴らしい拵に入っている品が見受けられる。尾張徳川家に伝来した品のなかには、俗名のない長船祐定の作に、目を見張るばかりの太刀拵に入ったものなどもある。ともあれ、本作も「備前物」として大切に現在まで伝えられた品で、地刃健全にて、研磨・白鞘・ハバキなどのコンディションが良好で、黒呂色塗七五三刻鞘大小拵が如何にも名家に伝わったことを物語っている。 |
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備考 : 保存刀剣鑑定書は、大小としてではなく、刀・脇指としてそれぞれに附帯します。
上研磨済み |