商品詳細

脇指 (無銘) 一文字

一助宗刀上ルと(切付銘がある) (古刀最上作)

Wakizashi [Ichimonji Sukemune]
第15回重要刀剣
NBTHK Jyuyo Paper No.15
No. F00008
白鞘 金着二重鎺

刃長 : 45.5cm (1尺5寸) 反り : 1.0cm (3分)

元幅 : 2.75cm 先幅 : 2.15cm 元重 : 0.5cm 先重 : 0.4cm

登録証:

岡山県教育委員会
昭和28年05月13日
国: 備前国 (岡山県-南東部)
時代: 鎌倉時代中期 承元頃 1207-1210年頃

鑑定書:

(公)日本美術刀剣保存協会
重要刀剣指定書
昭和42年02月10日
銘: (無銘) 一助宗刀上ル(と切付銘がある)
形状 :

鎌倉中期の小太刀を1尺5寸ほどに磨上げ、大小の小として使用したものであろうか。

身幅尋常にて、重ね頃合、反り浅く猪首切先の姿。

鍛 : 板目つみ、地沸つき、地景入り、淡く乱映り立つ。
刃文 : 佩表、焼幅に高低のある華やかな丁子乱れ。小足・葉頻りに入り、佩裏、やや出入りの少ない丁子乱れに同じく足・葉盛んに入り、共に匂い深く小沸つく。
帽子 : 乱れこんで、先焼づめ。
彫物 :  
茎 :  

説明:

助宗は、「大一文字」と称される鎌倉初期の名工であり、福岡一文字派の事実上の始祖とされる「菊一文字」則宗の子で、父と同様に後鳥羽院番鍛冶にかぞえられている。

この脇指は、鎌倉中期の一文字派の作品であります。脇指ながら丁子乱れの刃文の華やかさは、さすがは一文字であり、鎌倉中期の一文字派の魅力を充分に示した一振であります。

切付銘に「一助宗刀上ル」とありますが、助宗は鎌倉中期の一文字派ではなく鎌倉初期の古一文字派の刀工です。作域も前時代の古備前的な古雅なものとなります。おそらく、この脇指の切付銘は作域よりも作位の上で出来映えが優れていることから、一文字派の名工:助宗と先人が極めたものと思われます。

備考:

古刀最上作

詳細写真1
詳細写真2