商品詳細

鐔 金亀亭矩随(花押)

Tsuba [Hamano Kuzui 2nd]
保存刀装具
NBTHK Hozon Paper
No. B00179
桐箱 200,000

竪長さ : 7.2cm 横長さ : 6.6cm 耳の厚さ : 0.45cm 

画題:

松島風景図
国: 武蔵国 (東京都・埼玉県・神奈川-東部)
時代: 江戸時代後期

鑑定書:

(公)日本美術刀剣保存協会
保存刀装具鑑定書
平成5年3月18日
銘: 金亀亭矩随(花押)
形状 : 竪丸形、鉄地、鋤出高彫、両櫃孔、鋤残耳

説明:

金亀亭矩随は、初代浜野矩随の二代目であり、江戸の神田で明和7年に生まれた。父と同様に浜野政随の下で修行し、23歳で独立し、二代目を襲名した。当時の講談でも名人と謡われた名工で、晩年は根岸に住み、嘉永5年に逝去している。

 平地と切羽台の高さわずか1mm程の高低差と極めて細い鋤残耳が鐔全体に無限の空間を感じさせる。更に平地の表面には細かい鏨が打ち込まれ微妙な変化を醸し出している。画題は表には下半分に荒れ狂う波濤を鋤出高彫に、上半分の左奧にはそそり立つ山々を描き、裏側は穏やかな海に右下に小さく岩に松を、左奧には遠くに見える山々を肉置彫風にて表している。

やや小振りな鐔ながら表裏の画題に静と動の変化をみせ、更に様々な手法によって遠近ならびに空間を感じさせる二代名人矩随の力作である。

備考:

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詳細写真2
詳細写真3
詳細写真4
詳細写真5
詳細写真6