商品詳細

刀 備前国長船鍛冶之末流義宗作
昭和十八年八月日

Katana [Takahashi Yoshimune]
保存刀剣
NBTHK Hozon Paper
No. A00696
(附) 黒呂色塗鞘合口打刀拵
白鞘 金着一重鎺
2,300,000

刃長 : 70.8cm(2尺3寸3分半) 反り : 1.8cm(6分) 

元幅 : 3.1cm 先幅 : 2.4cm 元重 : 0.6cm 先重 : 0.55cm 

登録証:

教育委員会
平成14年1月8日
国: 愛媛県
時代: 近代 昭和18年 1943年

鑑定書:

(公)日本美術刀剣保存協会
保存刀剣鑑定書
平成14年3月29日
銘: 備前国長船鍛冶之末流義宗作
昭和十八年八月日
形状 : 鎬造、庵棟、身幅広め、重ね厚く、元先の幅差少なく、先反りつき、中鋒となる。
鍛 : 板目、総体に処々柾がかり、やや肌目が立ち、地沸厚くつき、地景太く入る。
刃文 : 鎺元の刃幅をやや低くとり、焼き頭の揃いごころの小互の目に角張る刃など少しく交じり、総じて逆がかり、足入り、小沸よくつき、砂流しかかる。
帽子 : のたれ込み小丸に返り、先掃きかける。
彫物 : 表に梵字に倶利伽羅、裏に二筋樋と略弧を肉彫する。
茎 : 生ぶ、先刃上がり栗尻、鑢目勝手下がりに化粧つく、目釘孔一。
拵 : 黒呂色塗鞘合口打刀拵 総長 : 99.2cm
柄 : 黒塗鮫、藍韋平巻。長さ:23.8cm
縁 :

赤銅鑢地、樋有 無銘(現代)

高さ:4.2cm 幅:2.3cm

頭 :

角

目貫 : 鮎図、赤銅容彫、金色絵
小柄 : 流水に鮎図、四分一地、高彫、金・銀・赤銅色絵 縦:9.8cm 横:1.6cm
笄 : 水藻に鮎図、赤銅魚子地、高彫、縦:21.2cm 横:1.3cm

説明:

高橋義宗刀匠は、明治30年(1897年)、愛媛県新居郡大町村(現在の西条市)に生まれる。大正2年(1913年)、16歳の時に備前長船の刀工:横山潜龍子源祐定に入門し、作刀の修業を始める。約8年間にわたり備前伝の技術を学び、その後、岡山の逸見竹貫斎義隆に師事して研鑽を積む。さらに大阪に赴き、延寿太郎国俊より山城伝の作刀技術と刀剣鑑定学を学ぶ。

義宗は備前伝を得意とし、昭和10年(1935年)、東京・上野で開催された第一回新作日本刀展覧会において文部大臣賞を受賞する。昭和17年(1942年)、栗原彦三郎昭秀による「聖代刀匠位列一覧」では、月山貞勝、堀井俊秀、宮口寿広、柴田果、実弟の高橋貞次らとともに、最高位である「神品の列」の12名に選ばれている。

義宗は人間国宝・高橋貞次の実兄にあたり、弟の貞次に作刀を教えたことでも知られる。戦後は郷里の愛媛県西条に帰郷して鍛錬場を設けるも、昭和21年(1946年)2月27日、49歳で逝去する。昭和戦前期を代表する名工の一人であり、特に備前伝に優れた技量を示している。
 本作は、刃文は焼き頭の揃いごころの小互の目に角張る刃など少しく交じり、総じて逆がかり、足入り、小沸よくつき、砂流しかかるなどの優れた出来口をみせている。古作:備前景光の片落ち互の目の刃文を想起させるもので、実弟の貞次にもまま経眼される。彫物は指裏には濃密な倶利伽羅を配しており、末備前の彦兵衛尉祐定らに私淑したものであろう。

 附帯する黒呂色塗鞘合口打刀拵は、鞘は黒呂色塗り、表裏に小柄と笄がつく。柄は黒塗鮫を着せて藍韋平巻きにし、柄の形は立鼓形の太い丸柄となる。下緒も柄巻革と同じく藍韋の揃いとなる。鐔のつかない合口打刀拵で上杉家には、この形式の鐔のない合口打刀拵が何口か存在する。この手の拵は、上杉家以外には殆ど類を見ないもので上杉謙信公好みの拵と伝えられている。類例では、上杉景勝公の御手撰三十五腰の太刀:一(姫鶴一文字)・太刀:無銘一文字(山鳥毛)・太刀:長光(高木長光)などに附帯する合口打刀拵が広く世に知られており、合口脇指拵では、上杉謙信公が古河公方より拝領した脇指:相州広光に附帯するものなどが確認されている。この拵は、数寄者の要望により現代に製作されたもので、小柄・笄・目貫はすべて鮎図の図柄でまとめられ、地味ではあるが、雅味のある格調高い一品となっている。

備考:

細かいヒケがみられます

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