商品詳細

大太刀 相模国住広木弘邦造
平成十一年八月日 (無鑑査)

(棟銘) 臨兵闘者皆陣列在前

Tachi [Hiroki Hirokuni]
無鑑査
Mukansa
No. A00681
白鞘 金着二重鎺 1,650,000

刃長 : 88.7cm(2尺9寸3分) 反り : 3.3cm(10分) 

元幅 : 3.8cm 先幅 : 2.75cm 元重 : 0.85cm 先重 : 0.55cm
刀身重量 : 1224g

登録証:

神奈川県教育委員会
平成11年9月21日
国: 神奈川県
時代: 現代 平成11年 1999年

鑑定書:

銘: 相模国住広木弘邦造
平成十一年八月日
(棟銘) 臨兵闘者皆陣列在前
形状 : 鎬造、庵棟、身幅広く、重ね厚く、腰反りつき、踏張りごころがあり、中鋒詰まりごころの猪首風となる。
鍛 : 小板目肌よく練れてつみ、処々柾がかり、地沸厚くつき、地景入る、淡く映りたつ。
刃文 : 中直刃を基調に、小互の目交じり、足・逆足・葉よく入り、小さく乱れ、匂本位に小沸つき、砂流しかかり、匂い口明るい。
帽子 : 直ぐ調に小さく乱れて小丸に返り、先掃きかける。
彫物 : 表裏に棒樋を掻き流す。
茎 : 生ぶ、先浅い栗尻、鑢目勝手下がり、目釘孔一。

説明:

本作は、広木刀匠51才の作で、形状は、鎬造、庵棟。身幅広く、重ね厚く、腰反りがつき、踏張りごころがある。鋒は中鋒詰まりごころの猪首風となる。鍛えは、小板目肌よく練れてつみ、処々柾がかり、地沸厚くつき、地景入り、淡く映り立つ。刃文は、中直刃を基調に小互の目を交え、足・逆足・葉がよく入り、小さく乱れ、匂本位に小沸つき、砂流しかかり、匂口明るい。帽子は直ぐ調に小さく乱れて小丸に返り、先掃きかける。彫物は、表裏に棒樋を掻き流すといった作柄をみせている。

刃長は2尺9寸3分(88.7cm)、反りは10分(3.3cm)、元幅は3.8cm、元重は0.85cm、刀身重量は1224gと、非常に大柄で長寸なる大太刀となる。

おそらくは国宝に指定されている「久能山の真恒」を写したものであろう。「久能山の真恒」は、刃長:2尺9寸5分(89.4cm)、反り:1寸2分8厘(3.9cm)、元幅:3.5cmを測る長大な太刀である。二代将軍:徳川秀忠が久能山東照宮に奉納したもので、古備前真恒の作として知られる。本作は刃長・反り・元幅において同作に近似し、なかでも刃長は真恒にきわめて近く、元幅は本作の方がやや広い。

刃文は直刃を基調として、互の目・小互の目を交え、足・逆足・葉がよく入り、小さく乱れて出入りが感ぜられ、古備前正恒系に属する真恒の作風がよく再現されている。さらに仔細にみると、真恒にみられる特徴的な棒樋の留めの位置も近似しており、猪首風の切先とあわせて、同作を意識したことがうかがえる。

「久能山の真恒」は、名物「大包平」刃長:2尺9寸4分5厘(89.23cm)とともに、平安時代後期における大振りで身幅の広い、豪壮な太刀姿を示す好例として広く知られている。本作もまた、2尺9寸を超える長大な刃長、広い身幅、厚い重ねを備えており、広木弘邦刀匠が古備前真恒の大太刀の雄大な姿を写した意欲作といえる。

備考:

無鑑査

 

刀身重量が非常に重いので、白鞘の鯉口に補強の為にタコ糸を巻いてあります。
古研ぎのため、切先と表裏の物打ちあたりに薄サビがみられます。

詳細写真1
詳細写真2
詳細写真3
詳細写真4