商品詳細

太刀 安芸国三上貞直作之
平成七乙亥歳早春 (無鑑査)

Tachi [Mikami Sadanao]
無鑑査
Mukansa
No. A00678
白鞘 金着太刀鎺 1,300,000

刃長 : 81.1cm(2尺6寸7分強) 反り : 2.3cm(8分弱) 

元幅 : 3.35cm 先幅 : 2.8cm 元重 : 0.8cm 先重 : 0.55cm 

登録証:

広島県教育委員会
平成7年5月18日
国: 広島県
時代: 現代 平成7年 1995年

鑑定書:

銘: 安芸国三上貞直作之
平成七乙亥歳早春
形状 : 鎬造、庵棟、身幅広く、重ね厚く、元先の幅差少なく、長寸にて、先反りつき、大鋒となる。
鍛 : 板目に、杢を交え、地沸微塵に厚くつき、地景よく入る。
刃文 : のたれ調に、互の目、腰の開いた刃・角張る刃・丁子風の刃などを交え複雑に乱れ、足入り、小沸つき、砂流しさかんにかかり、焼頭に飛焼風の湯走りを少しく交え、明るく冴える。
帽子 : 乱れ込み、尖って返り、先掃きかける。
彫物 : 表裏に棒樋を掻き流す。
茎 : 生ぶ、先栗尻、鑢目筋違に化粧つく、目釘孔一。

説明:

三上貞直刀匠は、本名を孝徳といい、昭和30年6月11日、島根県邑智郡邑南町、旧:瑞穂町に生まれた。昭和49年、奈良県の重要無形文化財保持者:月山貞一刀匠に入門し、月山一門において鍛刀の技を学ぶ。昭和55年4月に美術刀剣制作を承認され、同年6月、広島県山県郡北広島町に三上貞直日本刀鍛錬道場を開設した。昭和56年より新作名刀展に出品し、高松宮賞2回、文化庁長官賞2回、毎日新聞社賞1回、薫山賞2回、優秀賞1回、努力賞3回、入選4回など数々の賞を受賞し、平成7年に無鑑査刀匠に認定される。平成18年には広島県無形文化財保持者に認定され、平成25年には全日本刀匠会会長に就任するなど、現代刀壇を代表する刀匠の一人である。作風は、南北朝期の相伝備前、なかでも備前長義を範としたものを得意とし、月山貞一刀匠ゆずりのよく鍛えられた地鉄に、沸の強い湾れ、互の目乱れを焼く。刃中には金筋・砂流しが盛んにかかり、明るく冴えた刃文を示すものが多く、強靱な地鉄と覇気ある刃文に特色がある。平成24年には、アニメ:エヴァンゲリオンに登場する「ロンギヌスの槍」を弟子:橋本庄市氏とともに制作し、刀剣界の内外から大きな注目を集めた。

本作は、三上刀匠が40才にあたる作品にて鎬造、庵棟、身幅広く、重ね厚く、元先の幅差少なく、長寸にして先反りつき、大鋒となり、南北朝時代中期の延文・貞治頃にみられる大柄で迫力に満ちた豪壮な姿を呈する。鍛えは板目に杢を交え、よく練れて詰み、地沸微塵に厚くつき、地景よく入る。刃文は、のたれ調に互の目、腰の開いた刃、角張る刃、丁子風の刃などを交えて複雑に乱れ、足入り、小沸つき、砂流し盛んにかかり、焼頭には飛焼風の湯走りを少しく交え、明るく冴える。帽子は乱れ込み、尖って返り、先掃きかける。三上貞直刀匠が得意とする古作:備前長義を理想とした作域を示す一口となっている。

なお、同じ平成7年には「安芸国三上貞直作之 平成七乙亥歳寒中」と銘する刃長:2尺6寸8分(81.4cm)の作品があり、新作名刀展において文化庁長官賞を受賞し、三上刀匠はこの年に無鑑査刀匠に認定されている。本作は「安芸国三上貞直作之 平成七乙亥歳早春」と銘し、刃長2尺6寸7分(81.1cm)を測ることから、同受賞作ときわめて近い時期に、同一の作意をもって鍛えられた作であり、影打ちに類する一口であった可能性と考えられる。研磨は同じく広島県の同堂武美師が施している。

備考:

無鑑査

 

古研ぎのため、部分的に小さな薄サビがみられます。

詳細写真1
詳細写真2
詳細写真3