商品詳細

脇指 (金粉銘) 国広(堀川)

光遜(花押) (新刀最上作)(大業物)

Wakizashi [Horikawa Kunihiro]
特別保存刀剣
NBTHK Hozon Paper
No. A00674
白鞘 銀着二重鎺
1,300,000

刃長 : 44.0cm(1尺4寸5分) 反り : 1.0cm(3分) 

元幅 : 3.1cm 先幅 : 2.3cm 元重 : 0.6cm 先重 : 0.45cm 

登録証:

東京都教育委員会
令和4年8月25日
国: 山城国 (京都府-南部)
時代: 江戸時代初期 慶長頃 1596-1614年

鑑定書:

(公)日本美術刀剣保存協会
保存刀剣鑑定書
令和4年12月14日
銘: (金粉銘) 国広(堀川)
光遜(花押)
形状 : 鎬造、庵棟、身幅やや広め、・重ね尋常に、反り浅くつき、中鋒延びごころとなる。
鍛 : 板目に杢・大板目ごころ交じり、肌立ってザングリとした独特の肌合となり、地沸微塵に厚くつき、地景細かによく入る。
刃文 : 小のたれ調に互の目・小互の目交じり、足入り、匂深く、小沸よくつき、金筋入り、砂流しかかる。
帽子 : こたれ込み小丸に返り、先掃きかける。
彫物 : 表裏に二筋樋を掻き流す。
茎 : 生ぶ、先刃上がり栗尻、鑢目筋違、目釘孔一。

説明:

 堀川国広は、もと九州日向の飫肥の城主であった伊東家に仕えた武士で、同家が没落したのち諸国を遍歴しつつ鍛刀の技術を磨き、その間各地で作刀した。慶長4年以後は、京都一条堀川に定住し、多くの優れた弟子を育て、慶長19年に歿したといわれる。彼の作風は概ね二様に大別され、堀川定住以前の作(天正打)には、末相州や末関風のものが見られ、定住後の作(慶長打)は、それらのものと作風を異にして、相州上工に範をとったと想われるものが多い。

 この脇指は、研師であり鑑定家でもあった本阿弥光遜先生が堀川国広と鑑定して、極めの金粉銘を施している。年代については昭和20年代の後半の頃と推察される。地鉄は、堀川物独特の板目に杢を交え、大板目ごころみせ、肌立って地沸つき、鉄色が黒みがかるといったザングリとした独特の肌合となる。刃文は、刃区を焼込んでいることから元来の生ぶであることが窺いしられ、のこれ調に上部にいたって刃幅を増して、刃沸よくつき匂深く、ややバサけた感となり、刃中に鋭い金筋や砂流しの働きが看取され、匂口が冴えるなど堀川国広の見どころが多くあらわされた優品である。

備考:

新刀最上作

大業物

 

古研ぎのために、全体にヒケみられ、部分的に小錆があります。

詳細写真1
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詳細写真3
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