商品詳細

脇指 (葵紋)以南蛮鉄越前康継(二代)

於武州江戸作之 (新刀上作)(良業物)

Wakizashi [Echizen Yasutsugu 2nd]
特別保存刀剣
NBTHK Tokubetsu Hozon Paper
No. A00586
白鞘 金着二重鎺

刃長 : 36.0cm(1尺1寸9分) 反り : 3.0cm(1分強) 

元幅 : 3.0cm 元重 : 0.6cm

登録証:

広島県教育委員会
昭和26年6月5日
国: 武蔵国 (東京都・埼玉県・神奈川-東部)
時代: 江戸時代初期 寛永頃 1624-1643年頃

鑑定書:

(公)日本美術刀剣保存協会
特別保存刀剣鑑定書
令和1年12月2日
銘: (葵紋)以南蛮鉄越前康継(二代)
於武州江戸作之
形状 : 平造、三ツ棟、身幅広め、重ね厚く、寸延びて、反り浅くつく。
鍛 : 板目、杢交じり、総体に柾がかり、流れ、総体に肌立ちごころに、地沸厚くつき、地景太く入り、鉄色黒みがかる。
刃文 : のたれ調に互の目・小互の目、少しく尖りごころの刃、角張る刃など交じり、足入り、、小沸よくつき、細かな砂流しかかり、小さな飛焼風の湯走りを交える。
帽子 : 乱れ込み、尖りごころに焼き下げて、先掃きかける。
彫物 : (なし)
茎 : 生ぶ、先剣形、鑢目勝手下がり、目釘孔二。

説明:

二代康継は初代康継の嫡子で、通称を市之丞といい、後に入道して康悦と称し、正保3年に没している。二代康継の作域は初代の風をよく受けつぎ上手であり、また初代同様彫物を多く施したものを見る。

形状は、平造、三ツ棟、身幅広め、重ね厚く、寸延びて、反り浅くつくといった大振りないわゆる段平な姿形をしめす。地鉄は、板目に杢交じり、総体に柾がかり、流れ、総体に肌立ちごころに、地沸厚くつき、銘文にもあるとおりに南蛮鉄の影響によるものか地景が繁く太く入り、鉄色は黒みがかるといった特徴をみせている。刃文は、のたれ調に互の目・小互の目、少しく尖りごころの刃、角張る刃など交じり、足入り、、小沸よくつき、細かな砂流しかかり、小さな飛焼風の湯走りを交えるといった優れた出来口をみせ、初代康継にもみられる作風のもので相州広光を彷彿させる。

備考:

新刀上作

良業物

詳細写真1
詳細写真2
詳細写真3