商品詳細

刀 武州吾野住小沢正寿作

昭和二二十二二年五月日

Katana [Ozawa Masatoshi]
No. A00566
白鞘 金着一重鎺 650,000

刃長 : 70.4cm(2尺3寸2分) 反り : 1.8cm(6分) 

元幅 : 3.4cm 先幅 : 3.6cm 元重 : 0.7cm 先重 : 0.55cm 

 

登録証:

埼玉教育委員会
昭和44年10月23日
国: 埼玉県
時代: 現代 昭和44年 1969年

鑑定書:

銘: 武州吾野住小沢正寿作
昭和二二十二二年五月日
形状 : 鎬造、庵棟、身幅広く、重ね厚く、反りよくつき、中鋒延びごころに結ぶ豪壮な姿となる。
鍛 : 板目、杢交じり、肌目がたち、地沸つき、地景入る。
刃文 : 互の目に小互の目・角がかった刃など交じり、処々逆がかり、足長く入り、、小沸むらづき、金筋入り、砂流し幾重にもかかる。
帽子 : 直ぐに小丸に返り、先掃きかける。
彫物 : (なし)
茎 : 生ぶ、先栗尻、鑢目切、目釘孔一。

説明:

 小沢正寿刀匠は、大正9年5月25日に生まれ、本名を岩造といい、刀工銘は師匠である宮口寿広師の「寿」、塚本起正師の「正」の一字を組み合わせ、塚本起正師が「正寿」と命名する。埼玉県飯能市に於いて作刀し、「吾野」「正丸峠」と地名を銘文に切ったものがある。高松宮賞をはじめ数多くの賞を受賞し、作風は華麗な丁子乱れの備前伝を得意とし、他に山城伝・相州伝などもある。平成5年、73歳で歿している。

 本作は、身幅広く、重ねの厚い造込みにて手持ちがズシリと重く、反りの良くついた豪壮なる姿となる。鍛えは、無地風とはならず、板目に杢交じり、やや肌目立ち、地沸が厚くつき、黒みを帯びるなど変化がある。刃文は、小沢正寿刀匠が得意とした備前伝にて、焼きの高い、互の目乱れが処々逆がかり、沸づいてやや叢となり、刃中には砂流しが幾重にも働いている。

備考:

指表の中程やや下に極く小さな鍛え割れがあります。

古研ぎのため、細かなヒケなどがみられます。

詳細写真1
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詳細写真3
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