商品詳細

刀 靖吉(安食靖吉)
昭和十九年七月吉日(靖国刀匠)

Katana [Ajiki Yasuyoshi]
保存刀剣
NBTHK Hozon Paper
No. A00555
白鞘 銀無垢一重鎺 550,000

刃長 : 62.4cm(2尺0寸6分) 反り : 1.4cm(4分強) 

元幅 : 2.9cm 先幅 : 2.0cm 元重 : 0.6cm 先重 : 0.45cm 

 

登録証:

神奈川県教育委員会
平成13年9月11日
国: 東京都
時代: 現代 昭和19年 1944年

鑑定書:

(公)日本美術刀剣保存協会
保存刀剣鑑定書
平成30年8月20日
銘: 靖吉
昭和十九年五七吉日
形状 : 鎬造、庵棟、身幅尋常、重ねやや厚く、元先の幅さつき、浅く反りつき、中鋒となる。
鍛 : 板目よくつみ、地沸厚くつき、地景入る。
刃文 : 小互の目を連れて焼き、処々逆がかり、足よく入り、小沸つき、砂流しかかる。
帽子 : 直ぐに小丸に返る。
彫物 : (なし)
茎 : 生ぶ、先浅い栗尻、鑢目切、目釘孔一。

説明:

「靖国刀匠」とは、昭和8年7月に当時の陸軍大臣:荒木貞夫が有事に際した軍刀整備の為に組織した刀工集団 (財)日本刀鍛錬会に所属する刀匠たちの通称で、彼らが鍛えた刀剣は「靖国刀」と呼称され、その名は日本刀鍛錬会が靖国神社境内に置かれたことに由来している。創設には後に主事となった海軍大佐:倉田七郎らが尽力し、草創期の主任刀匠として宮口靖広、梶山靖徳、池田靖光などがいる。鍛錬会では、主として通常の軍刀の制作や陸海軍大学校の成績優秀な卒業生に贈られた御下賜刀(所謂恩賜の軍刀)などの制作を行っており、終戦により同会が解散するまでに約8100振の刀を制作したといわれている。現在でも鍛錬所の建物は靖国神社境内に残っているが、内部は改装されて茶室になっている。

安食靖吉は、本名を春吉といい、明治45(大正元年)年11月14日、山県県に生まれる。昭和8年7月8日、日本刀鍛錬会に入会する。昭和10年7月1日、小谷靖憲の先手となる。昭和15年7月12日、畑俊六陸軍大臣より刀匠銘「靖吉」を授名する。同15年8月、靖国神社奉納刀を製作する。昭和16年4月頃、梶山靖利の後任として第二鍛冶場に移動する。昭和11~12年、優秀刀を製作し、梅津美治郎陸軍大将から特別賞、13年に山脇中将、14年に木村義治大将から特別賞を受賞する。昭和19年12月21日、陸軍兵器行政本部主催の第二回陸軍軍刀展覧会において入選を受賞する。日本刀鍛錬会において約730振を造刀する。昭和20年8月15日、終戦により退会する。戦後は、千葉県東金市に住し、昭和26年、川崎製鉄鍛冶部に入社し、30年に美術刀剣製作の認可を受け、同年の日本美術刀剣保存協会主催の作刀技術発表会に出品し優秀賞(奨励賞)を1回受賞する。平成6年1月11日没。

本作は、形状は、鎬造、庵棟、身幅尋常、重ねやや厚く、元先の幅さつき、浅く反りつき、中鋒となり、鍛えは、板目よくつみ、地沸厚くつき、地景入る。刃文は、小互の目を連れて焼き、処々逆がかり、足よく入り、小沸つき、砂流しかかり、帽子は、直ぐに小丸に返るといった出来口をみせており、梶山靖徳や小谷靖憲が得意とした備前伝をよく踏襲している。

備考:

棟に複数箇所に錆跡がみられます。

詳細写真1
詳細写真2
詳細写真3