商品詳細

刀 備前介藤原宗次

慶応二年五月日 (新々刀上々作)

Katana [Bizen_no_suke Munetsugu]
特別保存刀剣
NBTHK Tokubetsu Hozon Paper
No. A00533
白鞘 金無垢太刀鎺 2,650,000

刃長 : 73.0cm(2尺4寸1分) 反り : 1.7cm(7分) 

元幅 : 3.2cm 先幅 : 2.4cm 元重 : 0.7cm 先重 : 0.5cm 

 

登録証:

東京都教育委員会
平成31年4月20日
国: 武蔵国 (東京都・埼玉県・神奈川-東部)
時代: 江戸時代後期 慶応2年 1869年

鑑定書:

(公)日本美術刀剣保存協会
特別保存刀剣鑑定書
令和1年8月26日
銘: 備前介藤原宗次
慶応二年五月日
形状 : 鎬造、庵棟、身幅広く、元先の幅差目立たず、重ね厚め、反り浅めにつき、中鋒延びごころとなる。
鍛 : 小板目肌よくつみ、地沸細かにつき、地景入る。
刃文 : 互の目に丁子風の刃・角ばる刃など交じり、華やかに乱れ、足長く入り、匂勝ちに、小沸つき、細かに金筋・砂流しかかり、匂口明るい。
帽子 : 乱れ込み先小丸に返る。
彫物 : 表裏に棒樋を丸留し、その下に略弧を肉彫する。
茎 : 生ぶ、先刃上がり栗尻風、鑢目切、目釘孔二中一埋。

説明:

 固山宗次は、享和三年奥州白河に生まれ、俗名を宗兵衛(惣兵衛)といい、一専斎、精良斎、と号し、兄に宗平・宗俊がいる。宗次の師は加藤綱英と伝えられているが、その作風から勘案すれば、むしろ加藤綱俊の影響力が大きいものと思われる。初めは白河松平家の抱え工であったが、藩が勢州桑名移封後は、江戸に住して桑名藩工として作刀した。その居住地は麻布永坂という。弘化二年に備前介を受領している。宗次の作刀期間は文政の後半から明治初年の頃までにわたっており、その遺例も非常に多く、作風は備前伝が主であり、地鉄のよくつんだ綺麗な鍛えに、匂勝ちの丁子乱れを焼いて成功している。

 この刀は、形状は、鎬造、庵棟、身幅広く、元先の幅差目立たず、重ね厚め、反り浅めにつき、中鋒延びごころとなる。鍛えは、小板目肌よくつみ、地沸細かにつき、地景入り、刃文は、互の目に丁子風の刃・角ばる刃など交じり、華やかに乱れ、足長く入り、匂勝ちに、小沸つき、細かに金筋・砂流しかかり、匂口明るい。地刃共に健全で出来がよく、特に匂口の明るい点が特筆される。

備考:

新々刀 上々作

詳細写真1
詳細写真2
詳細写真3
詳細写真4
詳細写真5