商品詳細

刀 上総守兼重 (新刀上作)(良業物)

Katana [Kazusanokami Kaneshige]
特別保存刀剣
NBTHK Tokubetsu Hozon Paper
No. A00522
(附) 黒呂色塗鞘打刀拵
白鞘 佐藤寒山先生鞘書 金着二重鎺

刃長 : 67.3cm(2尺2寸2分) 反り : 1.0cm(3分) 

元幅 : 3.0cm 先幅 : 1.9cm 元重 : 0.6cm 先重 : 0.45cm 

 

登録証:

岐阜県教育委員会
昭和38年9月16日
国: 武蔵国 (東京都・埼玉県・神奈川-東部)
時代: 江戸時代中期 寛文頃 1661-1672年頃

鑑定書:

(公)日本美術刀剣保存協会
特別保存刀剣鑑定書
平成30年12月10日
銘: 上総守兼重
形状 : 鎬造、庵棟、身幅・重ね尋常に、元先の幅差少なく、浅く反りつき、中鋒となる。
鍛 :

板目、少しく杢交じり、総じて柾がかり、肌立ちごころ、地沸厚くつき、地景太く入り、鉄色黒みがかる。

刃文 : 浅い小のたれ調に頭の丸い互の目を交じり、足太く入り、匂深く、小沸よくつき、金筋入り、砂流しかかる。
帽子 : 直ぐに小丸に返り、先掃きかける。
彫物 : (なし)
茎 : 磨上げ、先切り、鑢目筋違に化粧つく、目釘孔二。
拵 : 黒呂色塗鞘打刀拵 総長 : 97.0cm
鐔 :

唐草図、木瓜形、四分一磨地、毛彫、赤銅覆輪、両櫃孔、無銘

高さ:7.5cm 幅:6.9cm 厚さ:0.55cm

柄 : 白鮫着、鶯色蛇腹柄巻。長さ:22.9cm
縁頭 :

鈴虫に秋草図、赤銅魚子地、高彫、金色絵、無銘

高さ:3.8cm 幅:2.0cm

目貫 : 秋草図、赤銅容彫、金色絵

説明:

上総介兼重は、和泉守兼重の子または弟子とみられ、兼重二代目であり、上総守兼重と銘することもある。彼の活躍期は、寛文・延宝の頃であり、長曽弥虎徹興里と同時代の刀工である。彼は乕徹同様、数珠刃と称する独特の作風を得意としているが、これは、初代兼重の作風を受け継いで、さらに完成度を高め、彼独自の作域を確立した結果によるものと思われる。また同作には、虎徹の数珠刃に先立って、万治4年の山野加右衛門尉永久の金象嵌截断銘の脇指に完全な数珠刃を焼いたものがあって、このことからすれば彼の作風が、後の虎徹の数珠刃に大きな影響を及ぼしたであろうことは想像に難くない。なお、近年、和泉守・上総介兼重の両者の銘字を詳細に比較検討し、初二代の代替り時期を慶安期とし、二代兼重も初期には和泉守を冠し、その後、上総守・上総介を交互に冠し、さらに二代の子と伝える助九朗兼常による二代兼重の代銘を指摘するなど、兼重についての新説が打ち出され、兼重の研究に大きな進歩を促している。なお、本刀の如く「上総守」を冠するものの作例としては「於勢州阿濃津作之」と添銘のある伊勢打ちなどが見られる。今後、さらなる研究が俟たれるところである。

この刀は、形状は、鎬造、庵棟、身幅・重ね尋常に、元先の幅差少なく、浅く反りつき、中鋒となった典型的な寛文新刀姿をしめしている。地鉄は、板目、少しく杢交じり、総じて柾がかり、肌立ちごころ、地沸厚くつき、地景太く入り、鉄色黒みがかり、刃文は、浅い小のたれ調に頭の丸い互の目を交じり、足太く入り、匂深く、小沸よくつき、金筋入り、砂流しかかるといった優れた出来口をあらわしている。佐藤寒山先生が鞘書に「如虎出来(虎徹の如き出来)」と誌されているように、さながら同門の長曽弥虎徹興里に優るとも劣らない優品となっている。

附帯する黒呂色塗鞘打刀拵はお数寄者好みのもので今から50年ほど前に製作されたもので保存状態も良好となっている。

 

備考:

新刀上作

良業物

 

佐藤寒山先生鞘書

「上総守藤原兼重 少磨上也 如虎出来 刃長二尺二寸二分余有之 昭和己酉年師走吉日 寒山誌(花押)」

 

古研ぎの為、部分的に刃先や棟などに薄錆びがみられます。

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