商品詳細
脇指 和泉守兼重 (新刀上作) Wakizashi [Izuminokami Kaneshige]
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保存刀剣 NBTHK Hozon Paper
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No. A00521
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(附) 黒呂色腰二分刻鞘脇指拵
白鞘 金着一重鎺 |
650,000 | ||||||||||||||
刃長 : 53.4cm(1尺7寸6分) 反り : 1.2cm(3分強) 元幅 : 2.7cm 先幅 : 1.9cm 元重 : 0.65cm 先重 : 0.4cm
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登録証: 静岡県教育委員会昭和34年7月11日 |
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鑑定書: (公)日本美術刀剣保存協会保存刀剣鑑定書 平成30年12月10日 |
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説明: 初代康継・繁慶についであらわれた江戸鍛冶が和泉守兼重であり、その現存する作刀で最も早い年紀のものは、「寛永二年八月日」紀の薙刀である。和泉守兼重と上総介兼重については従来同人とされ、藤堂和泉守に抱えられたことから、主君と受領銘が同じであることを憚って、上総介に改めたと伝えられてきたが、「(葵紋)辻上総介藤原兼重四十三歳於江戸作之 康継下坂市之丞丗八歳於武州江戸作之」と命じた脇指と「(葵紋)康継以南蛮鉄於武州江戸作之(裏に)下坂市之丞丗十七歳造之 寛文六年二月吉日」と銘じた刀が存在し、これらの作刀に徴してみると、上総介兼重は寛永3年に生まれたことになり、和泉守と上総介兼重とは明らかに別人であることが理解される。和泉守兼重の作刀は、その多くが鎬造の刀及び脇指であって短刀は未見である。作風は、のたれを貴重に互の目が連れて交じり足の入ったものと、他方、本作の如き沸匂が深く直刃仕立に浅くのたれをおびた刃取りで匂口が明るく冴えるものと、大別して二様がある。 この脇指は、後者の作例の典型的なもので、極く浅くのたれごころをおびた広直刃を呈し、匂が深く沸がついて沸筋かかり、匂口が明るく冴えるなどの出来口を示している。殊に匂が深く一段と沸が厚くつき、匂口が明るく冴えわたる状は、同工がこの手の作域を手懸けた時の特色である。重ねが厚めで手持ちも比較的重く健全で、その上総じて精良な肌合いに覇気が漲る刃幅の広い焼刃をやくなど、迫力を感じさせる一口である。なお、茎には化粧風の鑢がかけられているが、これは後世のものに見られる装飾的な化粧鑢とまではいかないまでも、その原形とみられるものである。 |
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備考: 新刀上作
指表の物打ちと鎺元に地鉄が弱い箇所があり、指裏の鎬地に長めの柾割れがみられます。 古研ぎのため、指裏の物打ちに点状の薄錆があります。 柄糸に補修した箇所があります。 |