青江

第19回特別重要刀剣 NBTHK Tokubetsu Jyuyo No.19

No.F00159

白鞘  金無垢二重ハバキ

     参 考 品

刃長 : 75.8cm  (2尺5寸) 反り : 2.0cm  (6分半)

元幅 : 3.05cm 先幅 : 2.3cm 元重 : 0.8cm 先重 : 0.6cm

登録証

東京都教育委員会

昭和17年04月12日

: 備中国 (岡山県-西部)

時代 : 南北朝時代中期 延文頃 1356-1360年頃

鑑定書

(財)日本美術刀剣保存協会

特別重要刀剣指定書

平成18年05月16日

(無銘) 青江

形状

 

刃文

 

帽子

 

彫物

鎬造、庵棟、身幅広く、元先の幅差目立たず、重ね厚く、反りやや深くつき、大鋒。

小板目に杢目目立って交じり、地沸微塵に厚くつき、地景細かに入り、処々地斑状の肌合を交え、乱れ造り立つ。

直刃、下半に互の目・小互の目交じり、指腰元辺に角がかった刃を交え、逆がかり、小足・逆足・葉入り、匂口しまりごころとなり、小沸僅かにつき、匂口明るい。

横手辺よりやや直線的に直ぐとなり、その上浅くのたれごころをおびて小丸に浅く返り、先やや掃きかける。

表裏に棒樋を掻き通す。

大磨上、先刃上がりごころの栗尻、鑢目浅い勝手下がり、目釘孔二、無銘。

説明

 備中国は古くより鉄の産地として知られ、青江派の刀工は同国の子位や万寿の地で作刀した。同派の中、鎌倉時代中期頃までのものを古青江、それ以降南北朝期にかけてのものを青江と汎称し大別している。青江の作風には、概ね、匂口の締まった直刃の作と、南北朝時代最盛期の延文頃に至って完成された、特色ある逆丁子乱れの二様がある。

 この刀は、小板目の杢目が目立って交じった鍛えに、地沸が微塵につき、地景細かに入り、乱れ映りが立ち、刃文は直刃を焼いて、互の目・小互の目・角がかった刃が交じり、処々逆がかり、小足・逆足・葉が入り、小沸が僅かにつき、匂口がしまりごころに明るいなどの出来口をあらわしている。上記の作域と幅広・大鋒の体配より、南北朝時代中期の青江派の作と鑑せられるもので、同派の特色が明示されている。青江極めの中でも、優れた出来映えを見せた一口で、地刃共に健体に保たれている。加えて、この期の一派特有の大胆な帽子は、大鋒の形状と相俟って、迫力感を益している。尚、藤代興里師により研磨が施され、刃中には足・葉の働きがよくあらわれ、地には乱れ映りが鮮明に立っている。

 余談ながら、本作は平成17年(2005)に第51回重要刀剣に指定を受け、翌18年(2006)には、そのまま第19回特別重要刀剣に指定されている。名刀揃いの特別重要刀剣指定品の中でも、重要刀剣指定の翌年に特別重要刀剣にそのまま昇格するのは至難なことである。如何にこの刀が出色の出来映えと抜群の健全度を誇るものかが窺い知れる。このような経緯で重要刀剣から特別重要刀剣へ続けて指定された品は「八艘飛び」などと呼ばれ、最大の賞賛と同時に一目を置かれる存在となっている。まさに、青江極めの特別重要刀剣においても最高峰といっても過言ではない優品である。

備考

 

第19回特別重要刀剣指定品(第51回重要刀剣指定品)

 

最上研磨済 藤代興里師

青江1
青江2
青江

青江

青江

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