八鍬靖武

保存刀剣 NBTHK Hozon Paper

無鑑査 Mukansa

No.A00489

白鞘  赤銅金着太刀ハバキ

\ 880,000 (税込)

刃長 : 66.6cm  (2尺1寸9分半) 反り : 2.6cm  (8分)

元幅 : 3.6cm 先幅 : 2.5cm 元重 : 0.65cm 先重 : 0.50cm

登録証

東京都教育委員会

昭和53年02月23日

: 東京都

時代 : 現代 昭和52年 1977年

鑑定書

(財)日本美術刀剣保存協会

保存刀剣鑑定書

平成26年08月14日

八鍬靖武 ソハヤノツルキ妙純伝持

ウツスナリ 昭和五十二年十月吉日

形状

刃文

 

帽子

彫物

鎬造、庵棟、身幅広く、重ね尋常に、腰反りとなり、中鋒が猪首風となる。

板目つみ、総じて柾がかり、地沸厚くつき、地景入り、かね冴える。

中直刃、浅くのたれごころを帯び、処々にふしごころの刃交じり、匂勝ちに小沸つき、細かな砂流しかかり、匂口冴える。。

直ぐに大丸風に返り、先少しく掃きかける。

表裏に太い棒樋、添樋を掻き流す。

生ぶ、先浅い栗尻、雉子股形、鑢目勝手下がり、目釘孔二。

説明

 八鍬靖武刀匠は、本名を武といい、明治42年12月7日に山県県に生まれる。昭和10年、日本刀鍛錬会に入会する。昭和14年1月10日より村上靖延の後任として池田靖光の先手となり、次いで10月4日より阿部靖繁の先手となる。昭和19年11月13日、杉山陸軍大臣より刀匠銘「靖武」を受名し、靖国神社に奉納刀を献ずる。昭和20年8月15日、終戦を向かえ退会する。昭和29年11月1日、美術刀剣製作の認可を受け靖国刀匠の中で最も早く造刀を再開する。昭和45年、靖国神社百年祭に酒井寛刀匠と合作の短刀を奉納する。昭和48年、伊勢神宮式年遷宮にともない太刀を製作する栄誉を得る。昭和56年4月16日、正宗賞を受賞し、日本美術刀剣保存協会の無鑑査に認定される。昭和58年9月15日に歿する。歿後に、靖武作の太刀を菩提寺である鎌倉の長谷寺に奉納する。

 八鍬刀匠が「ソハヤノツルギ」を模作した一振にて、本歌をよく写している。「ソハヤノツルギ」とは三池典太光代の作と伝え、節刀としても有名で、徳川家康の愛刀として広く知られている。家康が臨終に際し、不穏な西国の方角に、その切先を向けて置くように遺言したと伝えられ、そして、亡き後は久能山に安置するようと命じたという。 現在も、久能山東照宮では御神体同然に扱われ、「妙純伝持ソハヤノツルギ ウツスナリ」と銘があり、重要文化財の指定を受けている。本歌と寸法、反りなどほぼ同じくして、幅広にて、重ね厚く、かつ猪首鋒にて豪壮であり、加えて独特の幅の広い太樋と添樋を表裏に掻き流している。茎の形状も本歌と同様に雉子股形となり目釘孔も二個となる。美しい太刀姿には、踏ん張りが感ぜられ、よく観察すると平肉が豊かについているなど技倆の高さが窺われる。特筆すべきは地鉄であり、よく錬れた精良な地鉄には潤いが感じられ、、静謐な直刃には細かな刃中の働きが看取される。本歌:ソハヤノツルギを忠実に再現した見事に一振となっている。

備考

靖国刀匠

無鑑査

八鍬靖武

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