広木弘邦

無鑑査 Mukansa

No.A00480

白鞘  金着二重ハバキ

\ 1,850,000 (税込)

刃長 : 74.2cm  (2尺4寸5分) 反り : 2.1cm  (7分)

元幅 : 3.1cm 先幅 : 2.1cm 元重 : 0.8cm 先重 : 0.55cm

登録証

東京都教育委員会

平成28年12月18日

: 神奈川県

時代 : 現代 平成元年 1989年

鑑定書

弘邦造

平成元年二月日

(棟銘) 自灯庵仙e彫之

形状

 

刃文

帽子

彫物

鎬造、庵棟、身幅広めに、重ねやや厚く、長寸にて、反りよくつき、中鋒に結ぶ磨上げ風ながら優美な太刀姿となる。

小板目肌よく錬れてつみ、処々柾がかり、地沸つき、地景入り、淡く乱映り風たつ。

浅くのたれごころを帯びた中直刃を基調に、足・逆足よく入り、足で小互の目を形成し、部分的に逆がかり、匂深く、匂い勝ち小沸つき、金筋入り、ささやかな砂流しかかる。

直ぐ調に浅くのたれ、小丸に短く返る。

表裏に丸留の棒樋刻し、元に佩表は倶利伽羅、また、裏は長梵字の浮彫がある。

生ぶ、先ごく浅い栗尻、鑢目勝手下がり、目釘孔一。

説明

 広木弘邦刀匠は、本名を広木順一といい、昭和23年、福岡県に生まれる。人間国宝:隅谷正峯刀匠に師事し、独自の研究を重ね青江写しを得意としている。昭和43年、文化庁より作刀承認を得る。昭和48年、神奈川県厚木市に鍛刀場を開設する。平成8年、(財)日本美術刀剣保存協会の無鑑査に認定される。独自の地鉄の研究を重ね青江写しを得意としている。第4回刀文協新作日本刀展出品を最後に、平成25年5月、65歳で死去される。

 本作は、広木刀匠による備前長船景光の名物「小竜景光」写しの優品である。身幅がやや広く、重ねが厚めで、反りが高く、鋒が中鋒に結んだ鎌倉後期の優美な太刀姿となる。地鉄は、精美な地鉄に小沸がつき、淡く乱映りが立つことに成功している。刃文は、直刃を基調とし、足でもって小互の目を形成し、景光写しであるため総体に逆ごころなり、刃中に金筋・砂流しなどの働きが美しい。彫物は刀身彫刻家の苔口仙e師による入念な倶利伽羅が見事である。

 「小竜景光」は、元来は2尺6寸7分ほどの太刀を約2寸5分磨上げ、2尺4寸3分9厘となっており、磨上げによって竜がハバキ上に覗いて見られることから一名「覗き竜景光」とも称せられる。広木刀匠は本作をほぼ同寸の2尺4寸5分(74.2cm)で製作し、彫物は苔口仙e師が「小竜」を師独自の境地にアレンジしている。「小竜景光」写しは広木刀匠の師である人間国宝:隅谷正峯刀匠にもあり、本作は師の作品にも私淑したものであろう。広木弘邦刀匠が41歳の最高傑作の一振りである。研磨・白鞘・ハバキなども最上の工作となっており、コンディションも良好である。

備考

無鑑査

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