加州兼若

特別保存刀剣 NBTHK Tokubetsu Hozon Paper

No.A00291

白鞘  素銅加州時代ハバキ

     売 約 済

刃長 : 46.0cm  (1尺5寸1分半) 反り : 0.8cm  (3分)

元幅 : 3.0cm 先幅 : 2.6cm 元重 : 0.6cm 先重 : 0.5cm

登録証

兵庫県教育委員会

昭和27年12月20日

: 加賀国 (石川県-南部)

時代 : 江戸時代中期 延宝頃 1673-1681年頃

鑑定書

(公)日本美術刀剣保存協会

特別保存刀剣鑑定書

平成19年08月24日

賀州住兼若

形状

刃文

 

 

帽子

鎬造、庵棟、身幅やや広め、重ね尋常に、僅かに先反りつき、大鋒となる。

板目肌つみ、鎬地は顕著に柾がかり、地沸つき、地景入る。

互の目丁子乱れ、総体に逆がかり、互の目・小互の目・尖り刃・角張る刃など交じり、焼高く、華やかに乱れ、足入り、匂本位にわずかに小沸つき、砂流しかかり、刃縁に飛焼風の湯走りを交える。。

乱れ込み、小丸ややたるみごころに尖って返り、先掃きかける。

生ぶ、先浅い栗尻、鑢目筋違に単純な化粧つく、目釘孔一。

説明

 三代:兼若は、四郎右衛門と称し、二代:又助兼若の長男として生まれ、弟に二代:出羽守伝右衛門高平がいる。父又助の晩年には、その代作代銘をも数多くなすという。延宝5年、父又助歿後、三代:兼若を襲名し、父又助同様に上手である。一方、父又助の代作時代も含め、その後、延宝5年より正徳元年までの長期にわたり作刀し、その作風は箱乱れ、互の目乱れ、互の目丁子、逆丁子乱れ、まれに直刃もあり、刃文の巧妙さは歴代の兼若の中でも随一といわれている。

 銘文に、「志津三郎兼氏末葉加陽金城下辻村四郎右衛門尉兼若造之」「賀州住二代兼若 延宝五年八月吉日」(※初代:甚六兼若は後に初代:越中守高平に改名したため二代:又助から数えて)「越中守高平三代加陽金府住辻村四郎右衛門尉藤原兼若作之」(※初代:甚六兼若から数えて)などがある。父又助・弟伝右衛門との三人合作などもある。

 この脇指は、身幅が広めに、重ねが厚く、大切っ先に結んだすどすどしい体配をなし、鎬筋が高く、鎬地を削ぎ取った造込みは一層の鋭利さを感じさせる。地鉄は、小板目肌がよくつみ、精美となるが、鎬地は、やはり美濃伝の影響から加州新刀独特の柾目鍛えが顕著にあらわしている。刃紋は、兼若の有名な箱乱れでではなく、兼房風の互の目丁子乱れをやき、総体に逆がかり、焼刃が鎬地にかかりそうになるほどに高く、華やかに乱れた優れた出来映えとなる。地刃共に健全にて、三代:四郎右衛門兼若の技倆の高さが窺い知れる会心の一振りである。

 時代の素銅加州ハバキが作品の魅力をより引き立てている。加州ハバキは加賀国で流行したことからその呼称があり、まま加州刀にはこのハバキがついたものを経眼する。檜垣状に太く深い斜交する鑢目を施すのを特徴とし、斜交する線刻は元来は九筋であって、「臨兵闘者皆陣列在前」の九字を意味する九字印を表わしたものいわれている。

備考

新刀 上作。

 

上研磨済み。

加州兼若
加州兼若
加州兼若
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