大宮盛景

保存刀剣 NBTHK Hozon Paper

No.A00280

白鞘  金着二重ハバキ

\ 650,000 (税込)

刃長 : 47.0cm  (1尺5寸4分半) 反り : 0.8cm  (2分半)

元幅 : 2.5cm 先幅 : 2.3cm 元重 : 0.5cm 先重 : 0.4cm

登録証

東京都教育委員会

昭和51年09月02日

: 備前国 (岡山県-南東部)

時代 : 南北朝時代後期 至徳頃 1384-1385年頃

鑑定書

(財)日本美術刀剣保存協会

保存刀剣鑑定書

平成23年08月17日

(額銘) 備州長船盛景

形状

 

 

刃文

 

帽子

薙刀直し造、庵棟、身幅尋常に、重ねやや薄く、鎬地を削ぎ、元先の幅差少なく、浅く反りつき、大鋒となる。

板目、杢交じり、総体に柾がかり、肌立ちて、鉄色黒みがかり、地沸つき、地景入り、淡く乱れ映りたつ。

互の目乱れ、小互の目・尖り刃・角張る刃など交じり、部分的にやや逆がかり、足・葉入り、匂本位に、小沸つき、砂流しかかり、刃縁に小さな飛焼風交える。

小さく乱れ込み、焼詰め、先掃きかける。

大磨上、先浅い栗尻、鑢目勝手下がり、目釘孔一、中央に額銘がある。

説明

 備前大宮派は、同派の遠祖国盛が、山城国猪熊大宮より備前に移住したことに始まると伝え、「備州長船盛景」などと長銘にきる盛景がその代表工とされてきたが、近年、その作風や逆鏨を多様する独特の鏨使いや書風の共通性より、同工は義景・光景・範景・師景・幸景らの一族で、遡れば長光門人の近景に繋がれる長船傍系の刀工で、むしろ「盛助」・「盛継」・「盛景」などと太鏨大振りに銘をきる鍛冶達こそが、国盛の流れを汲む真の意味での大宮鍛冶ではないか、とする新説が生まれ、従来の説に再検討を促している。作域は、湾れを主調とするもの、丁子や互の目の交じる変化のある華やか名乱れ刃、角互の目主調の出来、青江風の直刃など多彩である。大宮派には、薙刀の作品が比較的に多く経眼され、盛景・義景らには優品が遺されている。

 初代:大宮盛景の現存する製作年紀は、康安二年紀が最古で下限は応永元年にわたり、製作期間は約33年間に及んでいる。本作の銘振りにも逆鏨の態が看取され、やや小振りで角がかっておる点から、初代:盛景の晩年にあたる南北朝時代後期の至徳・嘉慶頃から応永の初期にかけての作と推察される。

 本作は、元来は2尺を優に超える堂々とした大薙刀だったものと思量され、後に大磨上を施し脇指に仕立て直している。地鉄は、板目に杢を交えて、総体に流れ、乱れ映りが淡く立ち、刃紋は、互の目乱れに尖り刃・角張る刃などを交えており、備前物の魅力を存分に示している。茎は入念な手により磨り上げられており、茎尻は栗尻の天正上げにて、勝手下がりの鑢が丁寧にかけられている。中央に「備州長船盛景」の額銘を入れ、よく観察すると、元来の生ぶ孔であったであろう目釘孔を活用して、目釘孔を新たに空けており、磨上や入銘の技法のなかにも先人たちの細やかな心遣いが感ぜられる。

備考

末古刀 中上作。

良業物。

 

数ヶ所に、微細な粒状に小錆の痕跡があります。指表の切っ先、指裏の上部に鍛え割れがあります。全体に小傷があります。

大宮盛景1
大宮盛景2
大宮盛景3
大宮盛景4

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