甚五

特別保存刀装具 NBTHK Tokubetsu Hozon Paper

No.F00121

桐箱 阿弥屋惣右衛門 箱書

     売 約 済

竪長さ : 8.0cm   横長さ : 7.8cm  耳の厚さ : 0.3cm

画題

花唐草図(宝相華文図)

: 肥後国 (熊本県)

時代 : 江戸時代中期

鑑定書

(公)日本美術刀剣保存協会

特別保存刀装具鑑定書

平成21年06月26日

(無銘) 甚五

 

椀形、鉄槌目地、鋤出彫、銀布目象嵌、両櫃孔

説明

志水甚五は肥後八代に住し、平田彦三の甥と伝える。林、平田、西垣、志水の四派を中心とした肥後金工は、細川三斎忠興の指導によって発展盛行したが、中でも甚五は最も異色の存在であり、その大胆で野趣に富んだ作風は他に類がなく個性的である。

大振りでやや薄い造り込みであり、また、初代:甚五独特の障泥形である。椀鐔であるが、南蛮文化の影響によるものと思われ、初代:甚五をふくめ肥後鐔にはまま見受けられる。地鉄の潤いはすこぶる上質で、銀を擦り剥がした布目象嵌も味があり、裏の槌目も申し分ない。

宝相華は蓮や牡丹などの特色を部分的に取り入れて、唐草文様のようにあらわした架空の花で、同図は初代:甚五には何点かある。ともあれ大振りで堂々としており、地鉄は初代:甚五ならではの黒光りした潤いがあり、宝相華文も初代:甚五らしい図柄である。

備考

阿弥屋惣右衛門箱書

「甚五 鐔」

「初代甚五作 椀鐔 鉄梅角形 鋤出銀象嵌 花唐草之図 昭和己丑秋 阿弥屋惣右 (落款)」

昭和24年(1949)

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