後藤一乗

特別保存刀装具 NBTHK Tokubetsu Hozon Paper

No.B00102

桐箱

     売 約 済

竪長さ : 6.6cm   横長さ : 6.0cm  耳の厚さ : 0.3cm

画題

雪華文散図

: 山城国 (京都府-南部)

時代 : 江戸時代後期

鑑定書

(公)日本美術刀剣保存協会

特別保存刀装具鑑定書

平成16年10月27日

洛 伯応作

 

竪丸形、赤銅槌目地、刻印打込、打返耳、両櫃孔

説明

 後藤一乗は、後藤家の掉尾を飾る名工である。寛政三年に後藤家の分家である七郎右衛門家:四代重乗の子として京都に生まれた。九歳の時、八郎兵衛謙乗の養子となり、十一歳で半左衛門亀乗について彫技を学んだ。十五歳の時、養父の死に伴い家督を相続し、兄に是乗光熈、弟に久乗光覧がいる。彼ははじめ光貨といい、ついで光行、さらに光代と名乗り、文政七年三十四歳の時、光格天皇の御剣金具を製作した功により法橋の位を授かり一乗と号し、文久二年には光明天皇の御太刀金具を製作し、翌年、法眼に叙せられた。明治九年八十六歳で歿している。

 雪華文散図は、一乗の晩年にみられる一作風で、本作もやや小振りな体配ながら典型的な作柄をしめしている。銘を「洛 伯応作」と切っており、「洛」は洛陽:京を意味する。雪華文散鐔に伯応銘は珍しく、「伯応」「凸凹山人(テツオウサンジン)」銘は一乗の晩年に鉄を用いて製作した時に使用したといわれている。後藤宗家は鉄地を使用しないという掟をはばかっての銘とされ、或いは凸(テツ)は鉄を洒落ての銘とも受け取ることができる。

後藤一乗1
後藤一乗2
後藤一乗3
後藤一乗4
後藤一乗5
後藤一乗6

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