野村

特別保存刀装具 NBTHK Tokubetsu Hozon Paper

No.B00092

桐箱

     売 約 済

竪長さ : 6.5cm   横長さ : 6.0cm  耳の厚さ : 0.45cm

画題

富士魚漁図

: 武蔵国 (東京都・埼玉県・神奈川-東部)

時代 : 江戸時代後期

鑑定書

(公)日本美術刀剣保存協会

特別保存刀装具鑑定書

平成02年10月31日

(無銘) 野村

 

竪丸形、赤銅魚子地、高彫金色絵、両櫃孔、片櫃孔、耳半丸魚子蒔

説明

 やや小振りながらも重ね厚く、良質の赤銅のせいかズシリと重量感がある。表は、上部に雪をいただいた富岳を、下部には小舟にて漁をする二人の人物、左側に松並木に二羽の鳥、右側に七星の家紋のついた立派な屋敷を描いている。裏は、同じく上部は富岳を、下部には仕掛けをする小舟に漁師、左側には干網に千鳥、右側に上空より蟹を狙う鳥を描いている。当時の風景を描いた一幅の絵を見る感がある。これだけ立派な銘鐔でありながら無銘となっているが、理由を解き明かす図ながら表面の右側に隠されている。杉木立や梅樹に囲まれた立派なお屋敷の軒先に七星紋が堂々と描かれており、この定紋の主こそ遠江国相良藩一万石の大名:田沼家の定紋である。当家により特別注文された一品ではなかろうか。

 余談ながら、田沼意次は父・意行が当時としては老齢になってから生まれた息子だった。意行は息子を授かるために七面大明神に帰依し、そして意次が生まれた。そのため、意次は七面大明神に感謝し、家紋を七曜星に変更したといわれる。

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