後藤程乗光昌

保存刀装具 NBTHK Hozon Paper

No.B00090

二重桐箱 日野松庵先生箱書

     売 約 済

小柄 長さ : 9.6cm    : 1.5cm

目貫 表 竪長さ : 3.8cm   横長さ : 1.6cm

        裏 竪長さ : 3.9cm   横長さ : 1.6cm

画題

義経八艘飛図

: 山城国 (京都府-南部)

時代 : 江戸時代初期

鑑定書

(公)日本美術刀剣保存協会

保存刀装具鑑定書

平成23年11月02日

小柄 : 程乗作 光美(花押)

目貫 : (無銘)

小柄

目貫

赤銅魚子地、高彫、象嵌色絵

赤銅容彫、金銀色絵

説明

 後藤家九代目程乗は、七代顕乗の次男で、慶長八年の生まれである。幼名を源一郎と父:顕乗同名で、諱は光尹と名乗った。寛永元年、父正継が剃髪して顕乗と 号した時、理兵衛家の二代目を相続し、名を理兵衛光昌と改めた。その後、宗家の八代目光重:即乗が三十二歳の若さで亡くなり、後継者の亀市:廉乗がまだ四 歳であったので、顕乗が一時宗家を預かり、後に程乗が宗家の九代目を相続した。廉乗が十八歳になった折、宗家十代目を引渡し、二十五歳になるまで後見し た。また程乗は、加賀前田家に覚乗の子:演乗と隔年交代で勤務し、加賀百万石文化の発展に大きく貢献している。

 この図柄は「壇ノ浦合戦」における「義経八艘飛び」と呼ばれるものである。右側の選手で両手を拡げている鎧武者が平家の勇将:平能登守教経で、右側の船尾にまさに舞い降りようとしている武者が源氏の大将:源義経である。二艘の間は、逆巻く大波が両者を隔てている。

 武者は後藤にかなう者なしといわれる程に見事であり、加えて顔の表情が豊かでよい。金・銀・素銅・赤銅の色金を巧みに使い分け、彫口は後藤ならではの見事な仕事である。十五代:真乗光美により九代:程乗光昌の作と極められた一品で義経の右足辺の草摺に「極め鏨」がある。裏の含み金も厚めで、波にも金が使われており豪華となっており、保存状態も良好である。

 目貫は、艘上の鎧武者であるが、後藤家の作ではなく、後世にあわせてられたものであり作域が劣る。

備考

日野松庵先生箱書

「程乗 二所物」

「程乗作光美花押 二所物

赤銅七子地高彫色絵屋島武者

昭和庚子仲春 松庵(落款)」

 

保存鑑定書は小柄のみとなります。目貫は無銘で鑑定書が附帯しません。

後藤程乗光昌1
後藤程乗光昌2
後藤程乗光昌3
後藤程乗光昌4
後藤程乗光昌5
後藤程乗光昌6
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