川原林秀興

保存刀装具 NBTHK Hozon Paper

No.B00088

龍獅堂製桐箱 池田隆雄箱書

龍獅堂(光村利藻)旧蔵 鏨廼花所載

     売 約 済

縁 竪長さ : 3.8cm    : 2.2cm  高さ : 1.25cm

頭 竪長さ : 3.7cm    : 1.9cm  高さ : 1.1cm

画題

月波図

: 山城国 (京都府-南部)

時代 : 江戸時代後期

鑑定書

(公)日本美術刀剣保存協会

保存刀装具鑑定書

平成22年12月22日

宝斎秀興鐫之

 

四分一磨地、鋤出高彫、金銀色絵

説明

 川原林秀興は、天明8年に生まれ、大月光興の高弟であり、秀興の弟子には篠山篤興・天光堂秀国・松尾月山らの名工がいる。銘振りの「宝斎」は晩年に用いられた。嘉永4年、64歳で歿している。

 頭は下部に大月一派独特の逆巻く波を肉合彫風に仕上げ、飛沫を金象嵌とし、上部は画面一杯に眉月を銀象嵌に仕上げている。波と月との広大なる空間は肉合彫によりなせる技か見事である。縁は幅の狭い空間一杯に大海の大波を力強く肉合彫にて仕上げている。

 この縁頭は有名な龍獅堂(光村利藻)の旧蔵品であり、龍獅堂製の箱に納められ、さらに池田隆雄の箱書がある。鵐目(しとどめ)は金無垢にて、秀興作縁頭の逸品である。

<龍獅堂について>

 

明治の刀剣・刀装具の大収集家であった光村龍獅堂(利藻)(1877-1955)。龍獅堂は明治維新とともに消えようとする刀剣・刀装具の技を絶やさぬため、伝世品収集の傍ら同時代の工人に拵の新調を依頼したと伝えられる。

明治10年11月4日生まれ。光村弥兵衛の長男。写真の趣味をもとに,明治34年神戸に関西写真製版印刷(のち光村印刷)を創立したが経営に失敗。大正3年東京で再起し,昭和3年光村原色版印刷所と改称。6年引退。印刷美を追求し,「原色版の光村」の評価をきずいた。昭和30年2月21日死去。77歳。大阪出身。

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