特別保存刀剣 NBTHK Tokubetsu Hozon Paper |
No.A00462 |
白鞘 金鍍金一重ハバキ |
売 約 済 |
刃長 : 53.2cm (1尺7寸2分) 反り : 2.3cm (4分) 元幅 : 3.1cm 先幅 : 2.35cm 元重 : 0.7cm 先重 : 0.5cm |
登録証 : 佐賀県教育委員会 平成28年06月14日 |
国 : 肥前国 (佐賀県・長崎県) 時代 : 江戸時代前期 慶安頃 1648-1651年頃 |
鑑定書 : (公)日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣鑑定書 平成29年02月02日 |
銘 : 近江大掾藤原忠広 |
|
形状 :
鍛 : 刃文 : 帽子 : 茎 : 鎬造、庵棟、身幅広め、重ね厚く、元先の幅差少なく、反りつき、中鋒延びごころとなる。 板目よくつみ、地沸つき、地景入る。 焼頭の揃った互の目を連れて焼き、、足長く入り、小沸よくつき、砂流しかかる。 直ぐに小丸に返り、先掃きかける。 生ぶ、先栗尻、鑢目勝手上がり、目釘孔一。 |
|
説明 : 近江大掾忠広は、初代:忠吉の嫡子で、寛永九年父が歿した時は十九歳の青年であったが、同九年から作刀が見られる。これは元来刀匠としての天分と技量を持ち合わせていた事はもちろんであるが、初代:忠広当時の弟子達の協力によって彼を助けたことも大きな力となっている。寛永十八年七月に近江大掾を受領し、元禄六年八十一歳で歿している。この間、作刀歴は六十有余年におよび、肥前刀工中で最も多くの作品を残している。作風は大別して、直刃と丁子乱れの両様があり、いずれも上手である。 この脇指は、板目がよくつみ、地沸が微塵に厚くつき、地景が細かに入った鍛えに、刃文は焼頭の揃った互の目を連れて焼き、足長く入り、小沸よくつき、砂流しかかり、帽子は直ぐに小丸に返り、先掃きかけるなどの出来口を見せている。彼の乱出来の作例の1つで、匂深となり、小沸がよくつきなど、二代忠広の典型的な作域をあらわしている。地刃が品よくまとまった二代忠広の優品であり、匂口もふくよかで潤いがあり、地刃が明るいことも特筆される。1尺7寸2分(53.2cm)に及ぶ百々とした大脇指ながら茎の朽ち込みのみが惜しまれる。
|
|
備考 : 新刀 上々作。 大業物。
古研ぎの為、わずかに小錆・ヒケ・鞘あたりがあります。 鞘に年代もののため、少し傷みがあります。 |