広木弘邦

無鑑査 Mukansa

No.A00451

白鞘  金着太刀ハバキ

      売 約 済

刃長 : 80.7cm  (2尺寸6分) 反り : 2.7cm  (8分強)

元幅 : 3.1cm 先幅 : 2.0cm 元重 : 0.7cm 先重 : 0.5cm

登録証

神奈川県教育委員会

平成05年09月17日

: 神奈川県

時代 : 現代 平成5年 1993年

鑑定書

弘邦造 平成五年八月日

以来国行

形状

 

刃文

 

帽子

彫物

鎬造、庵棟、身幅広く、重ね厚めにして、笠木反りよくつき、中鋒詰まりごころの猪首風となる。

板目つみ、杢交じり、処々柾がかり、地沸つき、地景入る。

中直刃、浅くのたれごころを帯び、足よく入り、匂勝ちにわずかに小沸つき、細かな砂流しかかる。

直ぐ調に小丸に返る。

表裏に棒樋を掻き流す。

生ぶ、先栗尻、鑢目筋違、目釘孔一。

説明

 広木弘邦刀匠は、本名を広木順一といい、昭和23年8月4日、福岡県に生まれる。幼少頃より父の広木国広刀匠に強く影響を受け、人間国宝:隅谷正峯刀匠に師事する。昭和43年、文化庁より作刀承認を得る。昭和48年、神奈川県厚木市に鍛刀場を開設する。平成8年、(財)日本美術刀剣保存協会の無鑑査に認定される。独自の地鉄の研究を重ね青江写しを得意としている。第4回刀文協新作日本刀展出品を最後に、平成25年5月、65歳で死去される。

 本作は、銘文にも「以来国行伝」とあるように、広木刀匠が鎌倉時代中期に活躍した来派の祖:来国行の古作に私淑した作品となっている。来国行の作品には陰陽の太刀姿があることが知られるところであるが、本作は身幅が広く長寸な陽の造込みとなる。姿形は、鎬造、庵棟、身幅広く、重ね厚めにして、笠木反りよくつき、長寸にて、中鋒詰まりごころの猪首風となった鎌倉時代中期の豪壮な太刀姿を呈す。地鉄は、板目がつみ、杢交じり、処々柾がかり、地沸つき、地景入り、広木刀匠が独自に研究された味わい深いものとなる。刃文は、中直刃が浅くのたれごころを帯び、足よく入り、匂勝ちにわずかに小沸つき、細かな砂流しかかるといった作域をみせる。広木刀匠が古作:来国行の写しに挑んだ意欲作でさすがに優れた出来映えを示している。

備考

無鑑査

広木弘邦1
広木弘邦2
広木弘邦3
広木弘邦4

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