河合貞治

高級居合刀向

No.A00423

(附) 黒呂色塗鞘打刀拵

白鞘  金着一重ハバキ

     売 約 済

刃長 : 77.0cm  (2尺5寸4分) 反り : 2.0cm  (6分)

元幅 : 3.2cm 先幅 : 2.4cm 元重 : 0.8cm 先重 : 0.65cm

刀身重量(裸身) : 1,025g  刀身重量(鞘を払って) : 1.420g

登録証

静岡県教育委員会

昭和51年04月14日

: 大坂府

時代 : 現代 昭和49年 1974年

鑑定書

摂津住源貞治作之 応石合将志氏需

昭和甲寅年六月日

形状

刃文

 

帽子

彫物

鎬造、三ツ棟、幅広にて重ねやや厚く、長寸にて、頃合いに反りつき、大鋒となる。

大板目つみ肌、顕著に現れ、大杢目交じり、肌立ち、地沸厚くつき、地景さかんに入る。

のたれ大互の目交じり、足入り、匂深く、沸よくつき、金筋・砂流しさかんにかかり、刃縁に湯走り・打ちのけなど交える。

乱れ込み尖ってかえり、先さかんに掃きかけ、火炎風となる。

表裏に二筋樋を掻き流す。

生ぶ、先栗尻、鑢目筋違に化粧つく、目釘孔一。

 

縁頭

 

目貫

黒呂色塗鞘打刀拵 総長 : 108.7cm

瑞雲に昇龍図、木瓜形、鉄地、真鍮地、両櫃孔、□松堂利正

高さ:9.0cm 幅:8.4cm 厚さ:0.55cm

白鮫着、紺糸柄巻。長さ:25.0cm

砂潜龍図、赤銅魚子地、高彫、色絵、高光

高さ:4.3cm 幅:2.4cm

這龍図、赤銅容彫、金色絵

説明

河合貞治刀匠は、本名を健治といい、大坂の月山貞勝師の門人となる。新作名刀展において数度の入選を受賞する。

本作は姿形は、鎬造、三ツ棟、幅広にて重ねやや厚く、長寸にて、頃合いに反りつき、大鋒に結ぶといった豪壮なる姿を呈す。地鉄は、大板目つみ肌、顕著に現れ、大杢目交じり、渦巻状となり、肌立ち、地沸厚くつき、地景さかんに入るった月山一門が得意とする杢目肌の妙味をよくあらわしている。刃文は、のたれ大互の目交じり、足入り、匂深く、沸よくつき、金筋・砂流しさかんにかかり、刃縁に湯走り・打ちのけなど交えた迫力ある一振となっており、相州物のなかでも貞宗を写したものであろう。相州貞宗は、名物の亀甲貞宗・二筋樋貞宗、上杉景勝公御手選三十五腰に数えられる貞宗などにも二筋樋を見事に刻している。

なお、この豪壮な刀には見事な黒呂色塗鞘打刀拵が添えられている。特に、縁頭は龍図にて縦が4.3cmを超える上手のもので探し出すのに数年を要したそうで、いかにも入念作であることが伺い知られる。

備考

河合貞治1
河合貞治2
河合貞治3
河合貞治4
河合貞治5

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