松葉国正

無鑑査 Mukansa

No.A00360

白鞘  銀無垢二重ハバキ

      売 約 済

刃長 : 33.4cm  (1尺1寸) 反り : 0.25cm  (1分)

元幅 : 3.0cm 元重 : 0.7cm

登録証

宮崎県教育委員会

平成17年01月25日

: 宮崎県

時代 : 現代 平成十七年 2005年

鑑定書

日州住国正作

平成十七年正月日

形状

刃文

 

帽子

平造、庵棟、身幅広め、重ね厚く、寸延びて、浅く反りつく。

板目つみ、杢交じり、処々柾がかり、肌立ちごころに、地沸つき、地景入る。

互の目乱れ、小互の目・丁子風の刃・尖り刃・腰の開いた刃など交じり、足入り、小沸よくつき、砂流しかかり、小さな飛焼を交える。

乱れ込み、尖りごころに長く返り、先掃きかける。

生ぶ、先栗尻、鑢目勝手下がり、目釘孔一。

説明

 松葉国正刀匠は昭和34年生まれる。昭和58年小林康弘刀匠に弟子入りしたものの師が早世したため、師の兄弟子である安藤幸夫刀匠のもとに再び入門する。平成元年作刀承認を受ける。翌年からは、毎年新作名刀展に出品し、以来、協会会長賞を始め薫山・寒山賞など受賞を重ね、松葉刀匠ならではの覇気漲る作品を続けておられる。また、氏は国内だけにとどまらず欧米を中心に、自信が嗜む合気道や剣術の演武、または講演。セミナーなどを精力的に行うなど、一刀匠の枠を超えた活躍もされている。松葉刀匠は備前長船長義を理想とし、安定した技量で以て四年連続となる特賞第一席を獲得された。なお日本美術刀剣保存協会会長賞により10回目の特賞受賞となることから、松葉刀匠は無鑑査に認定され、今後のさらなる活躍が期待される。

 本作は、身幅広めに、寸が延びて、浅く反りがついた所謂段平な体配となる。刃文は、頭の丸い互の目や丁子風の刃、腰の開いた刃に小のたれを少しく交え、総じてゆったりとしたおおどかな刃取りを呈す。さらによく観察すると刃文の調子が大小の互の目を一対とし、部分的には刃中が複雑に乱れ、帽子は乱れ込み先が尖って長く焼き下げるなどの松葉刀匠が私淑する長船長義の見どころがよく再現されている。古作・長船長義写しの優品で、おおらかで悠長なる刃取りには古作の雰囲気に相通じるものがある。

 

(参考:刀剣美術 第689号 平成26年-2014 6月号)

備考

無鑑査

松葉国正1
松葉国正2
松葉国正3
松葉国正4

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