志賀関兼延

保存刀剣 NBTHK Hozon Paper

No.A00313

(附) 黒呂色塗鞘脇指拵

白鞘  金着一重ハバキ

     売 約 済

刃長 : 45.2cm  (1尺4寸9分半) 反り : 1.6cm  (5分)

元幅 : 2.94cm 元重 : 0.4cm

登録証

福島県教育委員会

昭和44年06月27日

: 尾張国 (愛知県-西部)

時代 : 室町時代中期 明応頃 1492-1500年頃

鑑定書

(公)日本美術刀剣保存協会

保存刀剣鑑定書

平成24年04月25日

(無銘) 兼延

形状

 

刃文

帽子

彫物

薙刀直し造、庵棟、身幅尋常、重ね薄く、反りつき、頭がさまで張らず姿の良い薙刀直しの姿形を呈す。

板目、総体に柾がかり、処々肌立ちごころに、地沸つき、地景入り、白気映りたつ。

浅い小のたれを主調に互の目・小互の目、処々交じり、足入り、匂深く、小沸よくつき、金筋入り、砂流しかかる。

直ぐに小丸に返り、先掃きかける。

表裏に棒樋を掻き流す。

生ぶ、先栗尻、鑢目筋違、目釘孔一。

 

縁頭

 

目貫

小柄

黒呂色塗鞘脇指拵 総長 : 70.0cm

四方鏃図、角切木瓜形、鉄槌目地、地透、毛彫、片櫃孔、無銘

高さ:6.5cm 幅:6.3cm 厚さ:0.6cm

白鮫着、黒糸柄巻。長さ:15.6cm

菊図、赤銅魚子地、高彫、金銀素銅象嵌色絵、無銘(美濃)

高さ:4.8cm 幅:2.4cm

猛禽図、赤銅容彫、金素銅象嵌色絵

梅図、赤銅魚子地、金銀色絵 縦:9.7cm 横:1.45cm

説明

 志賀関兼延は銘鑑に直江派として応安、善定派として康正などがみられるが、本作は志賀に住した兼延で、この族を志賀関とも山田関とも呼んでいる。志賀、及び山田は現在の名古屋市北区の志賀町とその北辺の山田町で、かつての西春日井郡山田荘であるという。この派には兼延をはじめ、国次、延次などがいるが、最も多くの作品を残しているのが兼延で、まま延次の作も見る。兼延は明応三年紀のものが最も古い作例としてみられ、銘鑑に拠れば、以後室町最末期まで数代続いたようである。兼延は室町期の美濃鍛冶のなかで和泉守兼定・孫六兼元に次ぐ良工で、その作風は、互の目を主調に尖り刃を交えた美濃風のもの、直刃や直刃に腰刃を焼いたもの、また、地色黒く、沸づき、皆焼状となった宇多風のものなどがみられる。

  本作は、元来は薙刀だったものを、後に大磨上を施し脇指に仕立て直している。先に行ってもさまで頭の張らない美しい姿形を示す。地鉄は、板目が総体に柾がかり、処々肌立ちごころに、地沸つき、地景入り、白気映りたつ。刃文は、浅い小のたれを主調に互の目・小互の目、処々交じり、足入り、匂深く、小沸よくつき、金筋入り、砂流しかかるなどの作域をみせる。地刃ともに健やかにて、美濃物の魅力を存分に楽しめる一振りとなっている。

備考

末古刀 上作

志賀関兼延1
志賀関兼延2
志賀関兼延3
志賀関兼延4
志賀関兼延5
志賀関兼延6
志賀関兼延7
志賀関兼延8
志賀関兼延9
志賀関兼延10
志賀関兼延11
志賀関兼延12
志賀関兼延13

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