横山上野大掾祐定

保存刀剣 NBTHK Hozon Paper

No.A00310

(附) 黒石目地塗鞘脇指拵

白鞘  上貝金・下貝銀着二重ハバキ

     売 約 済

刃長 : 48.8cm  (1尺6寸1分) 反り : 1.4cm  (4分強)

元幅 : 2.8cm 先幅 : 2.0cm 元重 : 0.6cm 先重 : 0.5cm

登録証

群馬県教育委員会

昭和30年12月03日

: 備前国 (岡山県-南東部)

時代 : 江戸時代中期 元禄7年 1694年

鑑定書

(公)日本美術刀剣保存協会

保存刀剣鑑定書

平成24年01月27日

備前国長船住上野大掾藤原祐定作

元禄七年八月日

形状

 

刃文

 

帽子

鎬造、庵棟、身幅尋常、重ねやや厚く、鎬幅広めにて、鎬筋やや高く、平肉つき、わずかに先反りつき、中鋒となる。

小板目肌よくつみ、地沸細かにつき、地景入り、淡く映り風たち、精美な肌合いを呈す。

刃区より角度の緩やかな水影たち、中直刃、上に向かうに従い刃幅を増し、匂口締まりごころに小沸く。

直ぐに小丸にやや深く返る。

生ぶ、先栗尻、鑢目勝手下がり、目釘孔一。

 

目貫

小柄

黒石目地塗鞘脇指拵 総長 : 68.5cm

轡図、丸形、鉄地、無銘

高さ:7.0cm 幅:6.8cm 厚さ:0.3cm

白鮫着、皮糸柄巻。長さ:15.6cm

鳥に秋草図、赤銅魚子地、高彫、金色絵、無銘 高さ:3.8cm 幅:2.2cm

竹籠に秋草図、赤銅容彫、金色絵

剣巻龍図、赤銅魚子地、高彫、金銀色絵 縦:9.5cm 横:1.4cm

説明

 横山上野大掾祐定は、通称を平兵衛といい、七兵衛尉祐定の子にして、永正頃に活躍した与三左衞門尉の六代孫という。寛文4年、上野大掾受領、作品もこの時より初まるものと思われる。享保6年、89歳にて歿する。作風は、室町後期の与三左衞門尉祐定らが焼いた腰開き互の目に蟹の爪といわれる刃を交えた乱れ刃を範とし、稀に直刃もみられる。特に、直刃の場合は、地鉄が精美にして、水影がでる特徴がある。新刀期では他に堀川国広、堀川国安、三善長道、武蔵太郎安国らにも水影がたつのが鑑定の大きな見どころの一つでもある。備前横山一派の中興の祖にして、父:七兵衛尉祐定と同様に上手である。子に大和大掾祐定がおり、上野大掾祐定の晩年には、その代作代銘をなす。備前横山一派は、「鍛冶屋千軒」とうたわれた長船の名を冠し、幕末まで連錦を繋ぐ。

 この脇指は、地鉄が小板目肌がよくつみ精美にして、刃紋は、刃区より水影がたち、匂口の締まった直刃を焼いた典型的な作風をしめしている。加えて、中心の保存状態が良く、元禄の製作年紀も資料的に貴重といえる。

備考

新刀 上作。

 

白鞘新規

横山上野大掾祐定1
横山上野大掾祐定2
横山上野大掾祐定3
横山上野大掾祐定4
横山上野大掾祐定5
横山上野大掾祐定6
横山上野大掾祐定7
横山上野大掾祐定8
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横山上野大掾祐定11
横山上野大掾祐定12
横山上野大掾祐定13

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