椎魯斎清兼

 

No.A00300

白鞘  金着一重ハバキ

     売 約 済

刃長 : 25.4cm  (8寸4分) 反り : 0.2cm  (わずか)

元幅 : 3.85cm 元重 : 0.5cm

登録証

愛知県教育委員会

昭和48年08月21日

: 愛知県

時代 : 現代 昭和48年 1973年

鑑定書

椎魯斎橘清兼(花押)

癸丑年八月吉日

形状

刃文

帽子

彫物

平造、庵棟、身幅広く、重ね薄めに、寸短く、わずかに反りつく。

小板目つみ、処々柾がかり、地沸つき、地景入る。

のたれ調に互の目交じり、足入り、沸よくつき、砂流し幾重にもさかんにかかる。

直ぐに小丸風に返り、先掃きかける。

表裏に爪を肉彫り、剣を透かし彫りする。

生ぶ、先入山、鑢目筋違、目釘孔一。

説明

 椎魯斎清兼刀匠は、明治40年に生まれ、本名を筒井清一といい、愛知県長久手市において鍛刀する。椎魯斎と号し、彫物も巧みである。

 相州の五郎入道正宗の短刀のなかには、身幅広く、重ね薄く、寸法短く、包丁の様な異様な形態となる姿をしたものがあり「包丁正宗」と呼称され、現存品の三振はすべてが国宝にしていされている。そのうち、彫物に剣を透かし、その下に三鈷を略した爪を配したものは、尾張徳川家に伝来したもので「享保名物帖」に「尾張の天主より出る」とあり、家康秘蔵の一振であったと伝えられている。この短刀はその写しで、剣を透かし彫りにして、彫技としては大変難しい仕事を見事にこなしている。椎魯斎清兼が66歳の円熟期の作品で、名物:包丁正宗を見事に再現している。

備考

研磨済み。

白鞘新規製作(鞘部分のみ、柄は既存のものを利用しました)

椎魯斎清兼1
椎魯斎清兼2
椎魯斎清兼3
椎魯斎清兼4

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