小宮四郎国治

平成二年新作名刀展 入選受賞作品

No.A00271

白鞘  金着一重ハバキ

     売 約 済

刃長 : 100.4cm  (3尺3寸1分強) 反り : 3.6cm  (1寸2分)

元幅 : 3.8cm 先幅 : 2.6cm 元重 : 0.7cm 先重 : 0.6cm

刀身重量(裸身) : 1,130g

登録証

福岡県教育委員会

平成02年04月19日

: 福岡県

時代 : 現代 平成2年 1990年

鑑定書

九州三池住四郎国治作之

平成二年二月吉日

形状

刃文

帽子

鎬造、庵棟、身幅広く、重ね厚め、反りつき、中鋒延びる。

小板目つみ、刃寄り総体に柾がかり、地沸つき、地景入る。

中直刃、小足わずかに入り、匂本位にわずかに小沸つく。

直ぐに小丸に返る。

生ぶ、先刃上がり栗尻、鑢目筋違に化粧つく、目釘孔一。

説明

 小宮四郎国治刀匠は、昭和4年4月14日、小宮四郎国光の三男として福岡県大牟田市に生まれる。小宮一門は、三池天太光世の流れを汲み、藩政時代は、筑後柳川藩立花家のお抱え鍛冶を勤め、水心子正秀門人帳にもその名を連ねる。昭和14年、刀剣の試し斬り審査が行われたが、四郎国光の刀の斬れ味が最も優れていたと伝えられ、中山博道先生は「長曽弥虎徹に優るとも劣らぬ斬れ味だ」と賞されたという。小宮一門の名を世に広めた出来事で「昭和の大業物」「今虎徹」などの異名をとる。

 四郎国治刀匠は、昭和16年4月より父:四郎国光に師事し作刀をはじめ、 昭和54年に新作名刀展初入選し、以後連続出品され数多く受賞されている。作風は、お国ものの「三池典太光世」を想わせる長寸なる太刀姿に、直刃を焼いたものを得意としいる。また、四郎国光から譲りの斬れ味は国治刀匠はじめ一門によく受け継がれている。

 本作は、ほぼ100cm(3尺3寸)に及ぶ非常に長寸な大太刀であり、三池典太光世をよく写した優美な太刀姿に、刃紋は静謐な直刃を焼いている。さすがに新作名刀展に出品された一振りだけあり入念な仕上がりとなっており、研磨・ハバキ・白鞘も丁寧である。

備考

部分的に横ヒケがみられ、わずかに薄錆があります。

佩裏の上部の鎬地に、ちいさな割れがあります。

小宮四郎国治1
小宮四郎国治2
小宮四郎国治3
小宮四郎国治4

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