尾張関

保存刀剣 NBTHK Hozon Paper 高級居合刀向

No.A00241

黒呂色塗鞘打刀拵 銀着二重ハバキ

     売 約 済

刃長 : 74.2cm  (2尺4寸8分強) 反り : 1.0cm  (3分強)

元幅 : 2.8cm 先幅 : 1.9cm 元重 : 0.7cm 先重 : 0.5cm

刀身重量(裸身) : 771g  刀身重量(鞘を払って) : 1,061g

登録証

東京都教育委員会

昭和62年04月16日

: 尾張国 (愛知県-西部)

時代 : 江戸時代中期 寛文頃 1661-1672年頃

鑑定書

(公)日本美術刀剣保存協会

保存刀剣鑑定書

平成23年04月12日

(無銘) 尾張関

形状

 

刃文

 

帽子

鎬造、庵棟、身幅・重ね尋常に、元先の幅差つき、反り殆どなく、中鋒に結ぶ寛文新刀姿となる。

板目つみ、地沸つき、地景入る。

互の目に角張る刃・尖りごころの刃・矢筈風の刃など交じり、足入り、匂深く、小沸よくつき、砂流しかかる。

直ぐに小丸に返り、先掃きかける。

生ぶ、先栗尻、鑢目筋違、目釘孔一。

 

 

目貫

黒呂色塗鞘打刀拵 総長 : 104.0cm

四方猪目透・唐草図、竪丸形、鉄槌目地、阿弥陀鑢、金銀布目象嵌、耳小肉、両櫃孔仕立、無銘

高さ:8.1cm 幅:7.7cm 厚さ:0.5cm

白鮫着、紫糸柄巻。長さ:25.0cm

獅子図、四分一地、片切彫、石黒政美彫(と銘がある) 高さ:3.9cm 幅:2.3cm

剣巻図、容彫、金鍍金 現代

説明

 尾張関とは、江戸時代初期の古刀期から新刀期へと変遷する新古境の頃に、美濃国から尾張国に移住した刀工群をいう。古刀期には五ケ伝のひとつである美濃伝の鍛冶として美濃国で鍛刀を行っていたが、新刀期に至り刀工も江戸や京・大坂、そして尾張国名古屋のような都市に移住した好例といえる。彼らの中でも相模守政常、飛騨守氏房、伯耆守信高は尾張三工として著名である。

 本作は、元来に生ぶ無銘のもので、何らかの理由により銘を入れなかったものであろうか。2尺5寸(約75.0cm)にほぼ近い長寸な刀で元先の幅差があり、反りが殆どない姿から寛文頃の作と目される。地鉄は、板目がよく詰み、地沸がつき、刃文は、小沸出来の互の目乱れを焼いており、一見すると江戸新刀に見たくなるが、よく観察すると互の目が角張ったり、箱がかった刃や、尖りごころの刃、矢筈風の刃などが看取され、刃中にも砂流しがよく働いているところなどに本国の美濃鍛冶の風情が伺われる。尾張新刀の中でも、三代頃の伯耆守信高に近い作域をしめしている。

備考

この商品には白鞘は附帯しません。白鞘製作をご希望の方は別途ご相談ください。

細かいヒケがみられます。

尾張関1
尾張関2
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