青龍軒盛俊

特別保存刀剣 NBTHK Tokubetsu Hozon Paper

No.A00216

(附) 春慶塗鞘打刀拵

白鞘  銀無垢二重金鍍金ハバキ

     売 約 済

刃長 : 70.2cm  (2尺3寸2分) 反り : 1.4cm  (4分強)

元幅 : 3.2cm 先幅 : 2.1cm 元重 : 0.7cm 先重 : 0.45cm

登録証

石川県教育委員会

昭和31年07月22日

: 周防国 (山口県-東部)

時代 : 江戸時代後期 元治2年 1865年

鑑定書

(公)日本美術刀剣保存協会

特別保存刀剣鑑定書

平成17年04月08日

岩国山麓青龍軒盛俊造之

元治二年乙丑正月日

形状

 

刃文

 

帽子

鎬造、庵棟、身幅広く、元先の幅差ややつき、重ね厚めに、反り浅くつき、中鋒延びごころとなる。

小板目肌つみ、地沸つき、地景入る。

焼頭の揃いごころの互の目を焼き、、足・少しく葉入り、匂勝ちに、小沸つき、砂流しかかる。

直ぐに小丸に返り、先わずかに掃きかける。

生ぶ、先入山、鑢目切、目釘孔二。

 

 

縁頭

 

目貫

春慶塗鞘打刀拵 総長 : 99.8cm

蔦・桐に唐草図、竪丸形、鉄地、表:銀象嵌、裏:素銅布目象嵌、両櫃孔

雲龍子作(と銘がある)

高さ:8.3cm 幅:7.7cm 厚さ:0.45cm

白鮫着、変紺糸柄巻。長さ:24.2cm

雲龍図、鉄地、高彫、象嵌色絵、江州彦根住藻柄子宗典(と銘がある)

高さ:4.2cm 幅:2.7cm

獅子図、素銅地容彫、金鍍金(新物)

説明

 青龍軒盛俊は、本名を岩本清左衛門と称し、長運斎綱俊の高弟にして、青龍子、または青龍軒と号す。長州:毛利家の支藩である周防国岩国藩:吉川家のお抱え鍛冶となる。同門で鉋(カンナ)の名人として著名な千代鶴是秀の逸話によれば、弘化4年、師:綱俊はその子:是俊(二代:綱俊)を12才で岩国の盛俊に預け、修業に励ましたという。盛俊が運寿是一・高橋長信など名工揃いの加藤一門にあって、師:綱俊からその鍛刀の技術を高く評価され、また深い信頼を受けていたことが窺い知れる。弟子に二代:盛俊(岩本精一)、潜龍子盛秀などがいる。慶応3年4月25日、66才にて没す。

 作風は、師:綱俊や加藤一門同様に備前伝を得意とし、他に加藤是秀・綱秀父子にみられる互の目乱れ、稀に直刃がある。また、彫物も上手である。

 本作は、盛俊独特の頭の丸い大きな互の目を交えた互の目乱れを破綻なく焼いている。焼きが高く華やかとなり、足・葉よく入り、匂い深く、小沸がよくついて、刃中細かに働いており、盛俊の一作風をよく示した優品である。附帯する春慶塗鞘打刀拵は、鞘の小尻・鯉口には鉄金具が付され、江戸期のものであるが、柄木、及び、柄糸などは新規のものとなっている。

備考

新々刀 中作。

 

気になるほどではありませんが、指表:物打ち辺に焼頭にわずかに鍛え割れ、中程に石気がみられます。

青龍軒盛俊1
青龍軒盛俊2
青龍軒盛俊3
青龍軒盛俊4
青龍軒盛俊5
青龍軒盛俊6
青龍軒盛俊7
青龍軒盛俊8
青龍軒盛俊9
青龍軒盛俊10
青龍軒盛俊11
青龍軒盛俊12

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