信国

特別保存刀剣 NBTHK Tokubetsu Hozon Paper

No.A00476

(附) 黒呂色塗鞘打刀拵

白鞘  佐藤寒山先生鞘書

下貝赤銅着上貝金着二重時代ハバキ

\ 1,300,000 (税込)

刃長 : 65.3cm  (2尺1寸5分半) 反り : 1.6cm  (5分強)

元幅 : 2.8cm 先幅 : 1.9cm 元重 : 0.6cm 先重 : 0.35cm

登録証

和歌山県教育委員会

昭和28年06月05日

: 山城国 (京都府-南部)

時代 : 南北朝時代末期 1384-1386年頃

鑑定書

(財)日本美術刀剣保存協会

特別保存刀剣鑑定書

平成05年03月12日

(額銘) 信国 (時代南北朝末期)

形状

刃文

帽子

 

彫物

指表鎬造、指裏切刃造、庵棟、身幅・重ね尋常に、反り浅くつき、中鋒となる。

板目、総体に柾がかり、肌立ちごころに、地沸つき、地景入る。

互の目乱れ、小互の目・矢筈風の刃など交じり、足入り、焼幅高く、小沸よくつき、刃縁にさかんに金筋・砂流しかかり、焼頭に沿って打ちのけ・湯走り交える。

焼き深く、直ぐに小丸に返り、やや深く返り、先掃きかける。

表:棒樋を丸留、梵字、素剣、裏:棒樋、宝珠、護摩箸を重彫する。

大磨上、先栗尻、鑢目筋違、目釘孔一、指表の中程に「信国」二字の額銘がある。

 

縁頭

 

目貫

黒呂色塗鞘打刀拵 総長 : 96.0cm

月に狸図、木瓜形、赤銅磨地、片切彫、片櫃孔、無銘

高さ:7.1cm 幅:6.1cm 厚さ:0.4cm

白鮫着、金茶糸柄巻。長さ:23.6cm

合戦図、赤銅魚子地、高彫、色絵、無銘

高さ:3.9cm 幅:2.4cm

武者図、赤銅容彫、色絵

説明

信国は、京鍛冶の名門で、南北朝時代から室町時代にかけて華やかな繁栄をみた。初代信国は了戒系の刀工で、相州貞宗の門に学ぶと伝え、延文・康安・貞治の年紀をみる。以後南北朝末期に代替わりの信国が存在し、さらに応永頃にはいってからの信国派には式部丞信国・左衛門尉信国の両工が代表者で、他に二字銘の信国を銘する刀工がいて、いずれも応永年紀をきるところから「応永信国」と呼ばれて著名である。同名が何人いるか明らかではないが、さすがに京鍛冶の名門であるだけに信国を名のる刀工には優れたものがみられる。

信国初代の作風は京物の伝統を示した直刃と貞宗風を承けた湾れ刃の二様が主であったが、南北朝末期の代替わりの信国から「応永信国」にかけては上記の作風のほかに互の目調の乱れ刃の作域が新たに加わる。

この刀は、銘振りから相州貞宗の三哲である初代ではなく、また時代の下がった室町時代前期の式部丞や左衛門尉でもない、南北朝時代に活躍した数人の存在した信国の作品と推察される。よほどに大切にされたものであろうか「信国」の二字を額銘にして残されている。

形状は、身幅・重ね共に尋常に寸詰まり、小切先にて頃合に反りがあり、南北朝後期の太刀姿を大磨上にしたものである。表は鎬造にて、棒樋・梵字・素剣を、裏は、片切刃造にて棒樋・宝珠・護摩箸をともに鎬地に重彫している。地鉄は、板目肌が総体に流れてやや肌立つ。刃文は、小沸出来にて焼幅のやや高い互の目乱れに矢筈刃交じり、足入り、刃縁に盛んに金筋。砂流しかかり、さらに焼頭に沿って打ちのけ・湯走りがしきりに交える。帽子は、焼き深く直ぐに小丸にて掃きかけ、返りやや深い。

地鉄がやや肌立ちながらも、焼幅の高い沸出来の互の目に矢筈刃が交じり、刃中に金筋・砂流しが加わり覇気に富んだ信国の作で、加えて、表裏の重彫も見事な一振りとなっている。

備考

佐藤寒山先生鞘書 「山城国信国 但初代作額銘也 地刃健全出来見事也

刃長二尺一寸五分有之 昭和五拾年盛夏吉日 寒山誌(花押)」

 

柄糸が時代の為に傷みやほつれがみられます。

刀剣や刀の販売なら日本刀販売専門店つるぎの屋のTOPページに戻る