来栄泉金道

特別保存刀剣 NBTHK Hozon Paper

No.A00283

白鞘  上貝銀・下貝金着二重ハバキ

本阿弥日洲先生鞘書 (重要無形文化財保持者-人間国宝)

\ 850,000 (税込)

刃長 : 40.4cm  (1尺3寸3分) 反り : 1.5cm  (4分強)

元幅 : 3.3cm 先幅 : 2.9cm 元重 : 0.65cm 先重 : 0.6cm

登録証

東京都教育委員会

平成03年11月12日

: 山城国 (京都府-南部)

時代 : 江戸時代初期 慶安頃 1648-1651年頃

鑑定書

(公)日本美術刀剣保存協会

特別保存刀剣鑑定書

平成04年04月06日

法橋藤原来金道

形状

刃文

 

 

帽子

 

鎬造、庵棟、身幅広く、重ね厚め、先反りよくつき、大鋒に結ぶ豪壮なる。

板目、総じて柾がかり、処々流れ、肌立ちごころに、地沸厚くつき、地景入る。

直ぐに短く焼出し、その上は互の目に小互の目・丁子風の刃、尖り刃など交じり、焼き高く、乱れ、華やかとなり、足入り、沸よくつき、総体に叢沸となり、砂流し幾重にもかかり、刃縁に飛焼交じり、棟を焼く。

表は、浅くのたれて小丸に返り、裏は、直ぐ調に小さく乱れて倒れて返り、先よく掃きかける。

生ぶ、先入山、鑢目勝手下がり、目釘孔一。

説明

 初代:伊賀守金道の弟に、越後守来金道がおり、本工は来金道二代目にあたる。寛永13年に既に初期作品があり、銘は「大法師法橋来栄泉」と打つものが多く、他に「和泉守来金道」「大法師法橋来金道」「大法師法橋来栄泉」などと銘する。作風は二代:伊賀守金道に似た互の目乱れを焼く。晩年は、子の三代:和泉守来金道との合作が多くなる。国司の官位は「守:かみ、介:すけ、掾:じょう、目:さかん」であるが、「法橋」は僧位(僧侶の位階)となり、「法印:ほういん、法眼:ほうげん、法橋:ほっきょう」がある。

 本作は、身幅が広く、重ね厚めにして、元先の幅差がさまでつかず、先反り強く、大鋒に結ぶ豪壮なる姿を示し、頑健にして迫力が感ぜられる。このような造り込みは、慶長新刀よりも寧ろ少し時代の下った寛永・正保頃にみられる姿となる。地鉄は、三品鍛冶特有の板目が柾がかり、部分的に流れて、肌立ちごころを帯び、地沸が厚くつき、ザングリとした肌合いを呈す。刃文は、ハバキ元を直ぐに短く焼きだし、その上は焼きの高い互の目乱れに、丁子風の刃、尖り刃などを交え、小沸が総じて叢となり、砂流しが幾重にもかかり、肌に絡んで様々な景色をみせている。地刃共に健やかにして、人間国宝:本阿弥日洲先生も鞘書に「佳品」と誌されている。研磨・ハバキ・白鞘などのコンディションも極めて良好であることも好ましい。

備考

新刀 上作。

業物。

 

本阿弥日洲先生鞘書 (重要無形文化財保持者-人間国宝)

「法橋藤原来金道 生中心在銘 時代慶安之頃 佳品也 長サ壱尺参寸参分半有之 平成二二歳申正月記之 重要無形文化財 本阿弥日州(花押)」

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