阿波海部氏吉

保存刀剣 NBTHK Hozon Paper

No.A00133

(附) 朱呂色塗鞘合口短刀拵

白鞘  金着一重ハバキ

     売 約 済

刃長 : 26.1cm  (8寸9分強) 反り : ごくわずか

元幅 : 2.6cm 元重 : 0.75cm

登録証

高知県教育委員会

昭和55年07月01日

: 阿波国 (徳島県)

時代 : 明治時代 明治元年 1868年

鑑定書

(公)日本美術刀剣保存協会

保存刀剣鑑定書

平成20年08月22日

阿州海部氏吉作

明治元年九月日

形状

刃文

帽子

彫物

平造、庵棟、身幅尋常にて、重ね厚く、反りほとんどなく、やや寸延びの短刀姿となる。

小板目肌よくつみ、地沸厚くつき、地景入り、精美な肌合いとなる。

中直刃を品良く焼き、匂口しまりごころに、わずかに小沸つく。

直ぐに中丸に返り、やや棟に寄って深く返る。

表に三銛付剣、裏に護摩箸を肉彫する。

生ぶ、先栗尻、鑢目勝手下がり、目釘孔一。

柄前

目貫

小柄

朱呂色塗鞘合口短刀拵 総長 : 44.0cm

白鮫着 長さ : 12.3cm

鳩図、四分一地容彫、金銀色絵、無銘

二匹牛図、赤銅魚子地、高彫、金象嵌色絵、吉岡因幡介照治作(と銘がある)

説明

阿波海部の氏吉は、初代を応永頃というが、実際は室町中期:明応の頃より作品を見る。なお、有名な名物:岩切海部は永正頃の氏吉作といわれている。その後、連錦と続いているが、切刃・片切刃などの脇指で刀身に銘文を切るものも多くは新刀期の氏吉である。

新々刀期に至り氏吉の名が復活し、天保頃の氏吉の子が文久から明治にかけて活躍した本工と思料される。傷・欠点の無い真面目な短刀であり、彫物も自身彫と思われ力強い彫り口となっている。朱呂色塗鞘合口短刀拵が附帯していることも好ましい。

備考

新々刀 中上作。

阿波海部氏吉1
阿波海部氏吉2
阿波海部氏吉3
阿波海部氏吉4
阿波海部氏吉5
阿波海部氏吉6

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