兼貞

保存刀剣 NBTHK Hozon Paper

No.A00108

(附) 黒石目地塗鞘打刀拵

白鞘  金着二重ハバキ

     売 約 済

刃長 : 68.5cm  (2尺2寸6分半) 反り : 1.6cm  (5分)

元幅 : 3.0cm 先幅 : 2.1cm 元重 : 0.7cm 先重 : 0.45cm

刀身重量(裸身) : 830g  刀身重量(鞘を払って) : 1,100g

登録証

奈良県教育委員会

平成03年11月15日

: 美濃国 (岐阜県-南部)

時代 : 室町時代後期 天正頃 1573-1592年

鑑定書

(財)日本美術刀剣保存協会

保存刀剣鑑定書

平成06年03月16日

兼貞

形状

刃文

 

 

帽子

鎬造、庵棟、先反り浅くつき、鎬筋やや高く、中鋒延びる。

板目、肌立ちごころに、処々流れ柾交じり、地沸つき、地景入り、白け映りたつ。

小のたれ調に小互の目・小丁子・尖り刃など交じり、足・葉よく入り、総じてやや小模様となり、匂勝ちに小沸つき、砂流し少しくかかり、小さな飛焼風の湯走り・物打ち辺に二重刃など交え、鎬地・棟をさかんに焼く。

乱れ込み、先小丸に返り、先掃きかける。

磨上げ、先切、鑢目表:檜垣、裏:勝手下がり、目釘孔三中一埋。

 

目貫

小尻

黒石目地塗鞘打刀拵 総長 : 99.6cm

竪丸形、鉄地、阿弥陀鑢、片櫃孔、無銘

高さ:7.7cm 幅:7.3cm 厚さ:0.3cm

黒鮫着、こげ茶革菱平巻。長さ:25.2cm

銀地 高さ:4.0cm 幅:2.3cm

連獅子図、素銅地容彫、金鍍金

銀地

説明

室町後期、美濃国関の地には「兼某」と称する刀工が幾人も輩出し、中でも孫六兼元と和泉守兼定(之定)は美濃鍛冶の双璧として著名である。兼貞は、「蜂屋兼貞」が有名であるが、本工はそれよりもやや時代の下がった天正頃の兼貞であり、数多くいる関鍛冶の一人と思われる。

また、美濃物は古来より業物としても名高く、業物位列にも美濃鍛治の名が多く見られる。その凄まじい切れ味は孫六兼元の刀はその焼刃の低い部分では鋼が削れるなど多くの逸話がある。切断銘の記録においても、例えば虎徹でさえ最大で四ツ胴切に対して、美濃物は五ツ胴切、六ツ胴切が存在し、兼房にいたっては切断銘の記録上最大の七ツ胴があり、その切れ味は記録の上でも群を抜いているといえる。この刀もキリっと匂口の締まった刃文は、美濃物の独特の如何にも斬れそうな雰囲気を醸し出している。

ともあれ、本作は鑑賞刀としても十分に楽しんでいただき、また居合刀としてもご使用いただける日本刀の2つの美である「鑑賞の美」「機能美」の両方を兼ね備えたお奨めの一振である。

備考

前の持ち主が居合刀に使っていたと思われ、物打ち辺を中心に縦にヒケがあります。

兼貞1
兼貞
兼貞3
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