大刀剣市 カタログ掲載品
青江次吉

第52回重要刀剣 NBTHK Jyuyo Paper No.52

No.F00214

越前松平家伝来

白鞘  金着太刀ハバキ

刀影摘録-神津伯押形 所載

     参 考 品

刃長 : 72.8cm  (2尺4寸) 反り : 1.6cm  (5分)

元幅 : 2.85cm 先幅 : 1.95cm 元重 : 0.6cm 先重 : 0.45cm

登録証

東京都教育委員会

昭和26年□月19日

: 備中国 (岡山県-西部)

時代 : 貞治頃 1362-1367年頃

鑑定書

(財)日本美術刀剣保存協会

重要刀剣指定書

平成18年10月12日

備中国住次吉

形状

 

 

 

刃文

 

帽子

彫物

鎬造、庵棟、身幅尋常、元先の幅差さまで目立たず、反りやや高く、腰反りつき、先にも反りが加わり、中鋒。

小板目肌つみ、佩表は処々流れ肌・杢交じり、地沸厚くつき、地景細かに入り、処々地斑調の肌合いを交え、直ぐ状の映り立ち、中程の刃近くに淡く筋映り風があらわれ、段映り状を呈す。

中直刃、匂口締まり、殆ど匂出来、腰元は沸づいて部分的に沸が凝って沸筋風となり、砂がしかかる。

横手上で立ち上がり、直ぐに小丸に返る。

佩表は棒樋を掻き流し、裏は棒樋を掻き通す。

磨上、先栗尻、鑢目(旧)大筋違・(新)勝手下がり、目釘孔三、佩裏茎先の平地に五字銘がある。。

説明

 十一世紀初頭の往来物「新猿楽記」は、諸国の名産物を列記する中に「備中ノ刀」を挙げている。これより二世紀の後、その高い評価を受け継ぐ青江派の刀工が登場し、高梁川下流域を中心に繁栄した。彼らのうち鎌倉時代中期頃までのものを古青江、それ以降南北朝期にかけてのものを青江と汎称し大別している。その作風は、古青江には小沸出来で匂口のやや沈んだ直刃仕立てに小乱れを交えたものが多く、鎌倉時代末期になると沸づきが穏やかとなり、さらに南北朝期のものは、匂口が締まり、明るく冴えた直刃や特色ある逆丁字乱れをみせるようになる。

 青江次吉は、次直・守次ぐらと並び、南北朝時代中期の青江派を代表する刀工の一人である。その作風には直刃と華やかな逆丁子乱れの二様があるが、概して次吉には直刃が、次直には逆丁子乱れが多く、いずれも匂口が締まり、明るく冴えるものが通例である。

 この太刀は、小板目肌がつみ、地沸が厚くついて地景が細かに入り、処々地斑調の肌合を交え、直ぐ状の映りに加えて、刃寄りに筋映り風が立って段映りを形成し、刃文は匂口の締まった匂出来の中直刃を焼いているなど同工の特徴がよく表示されている。地刃共に健全であり、鍛えが特に精良で優れた一口である。なお本作は身幅が尋常で元先の幅差があまり目立たず、反りがやや高く、腰反りがついて先へも反りが加わり、中鋒にむすんだ体配から、鎌倉時代最末期乃至南北朝時代初期の頃の年代と考えられ、この期における次吉の作域を窺うことのできる貴重な在名作であり、未だ佩裏に銘が切られている点も注目したい。

備考

古刀 上々作。

大業物。

青江次吉1
青江次吉2
青江次吉3
青江次吉4

刀剣や刀の販売なら日本刀販売専門店つるぎの屋のTOPページに戻る