長船兼光

第36回重要刀剣 NBTHK Jyuyo Paper No.36

No.F00158

白鞘  金鍍金二重ハバキ

島津公爵家伝来

(附) 侯爵島津家蔵品入札目録

     参 考 品

刃長 : 69.6cm  (2尺2寸9分強) 反り : 1.5cm  (4分半)

元幅 : 3.0cm 先幅 : 2.1cm 元重 : 0.65cm 先重 : 0.5cm

登録証

京都府教育委員会

昭和44年04月12日

: 備前国 (岡山県-南東部)

時代 : 南北朝時代中期 延文頃 1356-1360年頃

鑑定書

(公)日本美術刀剣保存協会

重要刀剣指定書

平成02年05月25日

兼光 光徳(花押)と金象嵌銘がある

形状

刃文

 

帽子

彫物

鎬造、庵棟、身幅広く、重ね尋常、反りややつき、大鋒。

板目つみごころとなり、地沸よくつき、乱れ映り立つ。

小のたれを連れ、複式に小足入り、匂やや深く、刃縁締まりごころに小沸つき、明るく冴える。

直ぐに小丸に浅く返る。

表裏に棒樋を掻き流す。

大磨上、先栗尻、鑢目筋違、目釘孔一、指表目釘孔の下中央に「兼光」「光徳(花押)」と金象嵌銘がある。

説明

 備前長船の兼光は長光・景光に続く長船派の嫡流であり、南北朝時代を代表する刀工である。兼光の作刀年紀は鎌倉末期の元亨から南北朝の応安の約50年の長きに及び、作風の変遷を見ると康永あたりまでは全く景光風であり、貞和・観応頃から相州伝の影響を受けたとみられる沸がつよくつく作域を示している。この刀は兼光と極められ本阿弥光徳の金象嵌銘が施されている。光徳の金象嵌の現存品は極めて希有であり、本作に見る金象嵌は書風的に常に見るものに比し小異はあるが、一概に否定すべきものではなく、今後の検討がまたれるところである。ともあれ、上身は兼光の延文・貞治頃の典型的な作風を示していて、出来がよく健全である。鹿児島藩主島津家の旧蔵である。

 尚、昭和3年、公爵島津家の蔵品として売立が行われ、1,780円にてされた落札された一品となっている。同日は、後に国の指定品をうける名刀も数多く出品され、他に落札されたものには、享保名物:敦賀正宗(第5回特別重要刀剣/昭和51年)-3,600円、同じく長船兼光の名物:琉球兼光-618円などと比較しても、本刀が当時から相当に高い評価をうけていたことがわかる。

備考

古刀 最上作。

最上大業物。

 

(附) 公爵島津家蔵品入札目録 昭和3年5月28日 1,780円にて落札

<本阿弥光徳について>

 

本阿弥宗家八代目:光刹の子として、天文23年に生まれ、通称は又三郎、のち三郎兵衛、諱は益忠という。元和元年7月20日、64歳にて没す。豊臣秀吉の信任を得て刀剣の御用を務め、大坂の陣後には徳川家康に仕える。慶長初年、秀吉から刀剣極め所と折紙発行を許され、併せて折紙に捺印する銅印を拝領した。これより、本阿弥家での本格的な刀剣の鑑定、折紙の発行が行われるようになる。

 

※ 本阿弥家について詳しくは 【本阿弥家一覧】 を参考ください。

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