若狭守氏房

保存刀剣 NBTHK Hozon Paper

No.F00133

白鞘  下貝素銅上貝銀二重ハバキ

     売 約 済

刃長 : 29.2cm  (9寸6分強) 反り : 0.2cm  (1分)

元幅 : 2.5cm 元重 : 0.55cm

登録証

岡山県教育委員会

昭和33年12月25日

: 三河国 (愛知県-東部)

時代 : 安土桃山時代 元亀頃 1570-1572年頃

鑑定書

(公)日本美術刀剣保存協会

保存刀剣鑑定書

平成20年03月19日

若狭守藤原氏房

形状

 

 

刃文

 

帽子

彫物

平造、庵棟、身幅・重ね尋常に、やや寸延びて浅く反りのついて室町後期の短刀姿となる。

板目、杢交じり、刃寄り柾となり、総体に肌立ちごころに、地沸つき、地景入り、白け映り立つ。

互の目丁子を主調に小互の目・尖り刃など交じり、匂い勝ちにわずかに小沸つき、部分的に叢だち、少しく砂流しかかり、刃縁に湯走り風の飛焼を交え、棟を一面に焼く。

のたれ込み小丸に倒れて返り地蔵風となり、先掃きかける。

表裏に刀樋を掻き流す。

生ぶ、先栗尻、鑢目勝手下がり、目釘孔二。

説明

 若狭守氏房は、関兼房の子で、はじめ本工も兼房と切り、のち今川氏真の一字を贈られ氏房と銘したと伝わる。永禄13年頃、若狭守を受領し、元亀・天正年間に大いに活躍し、晩年は尾張清洲に移住した。作風は、父:兼房風の互の目丁子のものと、のたれに互の目を交え匂い勝ちに沸づいた烈しい出来のもの、皆焼風のものなどがみられ、室町後期の美濃鍛冶を代表する良工である。

 本作は、父兼房の兼房丁子を想わせる互の目丁子乱れに、処々に飛焼が見られ、棟は一面に棟焼きがかかり覇気が感じられる。茎深くまで掻きながされた刀樋は、樋中に銘字の鏨があるところから生ぶ彫りであることがわかる。差し込みにて研磨され、美濃伝の魅力を存分に楽しめる優品である。

備考

古刀 中上作。

業物。

 

指裏の上部にヒケ、棟の下部に小錆がみられます。

若狭守氏房1
若狭守氏房2
若狭守氏房3
若狭守氏房4

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