大刀剣市 カタログ掲載品
伯耆守正幸

第45回重要刀剣 NBTHK Jyuyo Paper No.45

No. F00063

白鞘  金着二重ハバキ

     参 考 品

刃長 : 75.8cm  (2尺5寸0分) 反り : 1.7cm  (6分半)

元幅 : 3.35cm 先幅 : 2.35cm 元重 : 1.7cm 先重 : 1.6cm

登録証

埼玉県教育委員会

平成04年09月29日

: 薩摩国 (鹿児島県-西部)

時代 : 江戸時代後期 寛政二年 1790年

鑑定書

(財)日本美術刀剣保存協会

重要刀剣指定書

平成11年10月29日

伯耆守平朝臣正幸

寛政二年戌二月

形状

 

 

刃文

 

 

帽子

 

鎬造、庵棟、身幅広く、元先に幅差つき、身幅の割に鎬幅広め、鎬高く、重ね厚く、踏張りごころがあり、反りやや深く、先反りつき、中鋒延びる。

板目に杢・流れ肌交じり、総じてつみ、地沸厚くつき、処々荒めの地沸を交え、地景風の黒い変わりがね入る。

互の目乱れに小のたれ・小互の目・尖り刃など交じり、足入り、匂深く、沸厚くつき、荒めの沸を交え、砂流しかかり、金筋・沸筋さかんに入り、上半の焼頭に湯走り風がかかり、匂口沈みごころとなる。

表は浅くのたれごころに二重刃風かかり、先丸く沸くずれ状となり、裏は小さく乱れて先尖りごころとなり、共に掃きかけて小さな飛焼を交える。

生ぶ、先入山形、鑢目勝手上がり、目釘孔一、指表棟寄りに目釘孔にかけて太鏨大振りの長銘があり、裏に同じく年紀がある。

説明

伯耆守正幸は二代:伊地知正良の子で、享保18年に生まれ、三代目を継いで正良と名乗った。寛政元年、奥大和守元平と時を同じくして「伯耆守」を受領し、「正良」の名を嫡男に譲り、自らは「正幸」と改めた。文政元年、86歳で没している。彼は父祖に優る技量を示し、出藍の誉れが高く、薩摩新々刀鍛冶の中で奥大和守元平と共に双璧である。正幸の作品は身幅が広く、長寸で、重ねも厚く、鋒が延び、一般に頑丈な造込みのものが多く、刃文はのたれに互の目・尖りごころの刃を交え、匂深く、荒めの沸がつき、金筋・砂流しがかかるなど相州伝、就中、「志津」に倣った作柄を得意としている。

この刀は、幅広・重ね厚の頑健な造込みに、元先の幅差がつき、先反りのついた同工特有の体配を呈している。鍛えは板目に杢・流れ肌が交じり、地沸が厚くつき、処々荒めの地沸を交え、地景風の変わりがねが入り、刃文は互の目乱れに小のたれ・小互の目・尖り刃等が交じり、足入り、匂深く、沸が厚くつき、荒めの沸を交え、砂流しがかかり、金筋・沸筋がさかんに入るなどの出来口をあらわしている。常にも増して匂深で、沸に妙味があり、金筋・沸筋・砂流し等が働いており、上記の如く、彼が最も得意とする志津風の作域を示して覇気に満ちており、迫力が感じられる。寛政二年紀は「伯耆守」受領の翌年であり、まさに正幸の円熟した技量が顕現されている。

備考

新々刀 上々作。

伯耆守正幸1
伯耆守正幸5
伯耆守正幸2
伯耆守正幸3
伯耆守正幸4

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