古赤坂

保存刀装具 NBTHK Hozon Paper

No.B00058

桐箱

     売 約 済

竪長さ : 8.2cm   横長さ : 7.9cm  耳の厚さ : 0.5cm

画題

竹に鯰図

: 武蔵国 (東京都・埼玉県・神奈川-東部)

時代 : 江戸時代初期

鑑定書

(公)日本美術刀剣保存協会

保存刀装具鑑定書

平成22年06月29日

(無銘) 古赤坂

 

竪丸形、鉄地、地透、毛彫、丸耳、両櫃孔

説明

 赤坂鐔は江戸の赤坂に居住したところからこの名があり、江戸初期、寛永ごろの忠正を初代として幕末まで栄え、上三代は無銘である。有銘のものは四代の彦十郎忠時からであり、八代まで同銘をきる。一般に三代までの無銘の作を古赤坂と呼んで珍重し、その作風を見ると尾張や古正阿弥の影響が感知される。

 竹に鯰を透し、梅を配している。禅問答のテーマに、室町時代の画僧、如拙による「瓢鮎図」(ひょうねんず、鮎は鯰の古字)は、ヌメった皮膚の鯰を滑らかな瓢箪でいかに押さえるか描かれている。日本では、こちらが有名なために鯰といえば瓢箪が一般的であるが、元来は、「鮎魚上竹竿」という中国の故事であり、そちらでは瓢箪ではなく竹であった。その為、「瓢鮎図」においても竹が配されており、その他多くの鯰絵でも竹が用いられている。本作は、大振りにて、丸みがあり、地鉄は槌目に少しく毛彫りが施され、潤いがあり艶やかである。竹は赤坂鐔にはまま見受けられる画題であるが、二代忠正にも竹は多く、左右の櫃孔がややことなるところなどから、年代的には二代忠正に近い作域をしめしている。

古赤坂1
古赤坂2
古赤坂6
古赤坂7
古赤坂8
古赤坂9
古赤坂10
古赤坂11
古赤坂3
古赤坂4

刀剣や刀の販売なら日本刀販売専門店つるぎの屋のTOPページに戻る