古赤坂

特別保存刀装具 NBTHK Tokubetsu Hozon Paper

No.B00046

桐箱

     売 約 済

竪長さ : 7.9cm   横長さ : 7.7cm  耳の厚さ : 0.6cm

画題

撫子(なでしこ)図

: 武蔵国 (東京都・埼玉県・神奈川-東部)

時代 : 桃山時代

鑑定書

(公)日本美術刀剣保存協会

特別保存刀装具鑑定書

平成21年04月30日

(無銘) 古赤坂

 

竪丸形、鉄磨地、地透、毛彫、丸耳、両櫃孔

説明

赤坂鐔は江戸の赤坂に居住したところからこの名があり、江戸初期、寛永ごろの忠正を初代として幕末まで栄え、上三代は無銘である。有銘のものは四代の彦十郎忠時からであり、八代まで同銘をきる。一般に三代までの無銘の作を古赤坂と呼んで珍重し、その作風を見ると尾張や古正阿弥の影響が感知される。

この鐔は、左側に満開の撫子(なでしこ)の花を半分、右側に蕾から開きかけた花を共に小柄櫃、笄櫃を上手に利用している。上下には茎と葉であろうか、見事なデザインである。やや厚手で頃合の大きさに丸耳、耳から切羽台にかけてわずかに肉を落としており、地鉄は明るく綺麗となる。切羽台や透しの間から内側を観察すると、三枚の筋状の合わせ鍛え目よく表れている。古赤坂極めながら、三代:正虎に近い作風である。

古赤坂1
古赤坂2
古赤坂3
古赤坂4
古赤坂5
古赤坂6
古赤坂7
古赤坂8
古赤坂9
古赤坂10

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